ウクレレの最初のコード|C・Am・F・G7の読み方と押さえ方
ウクレレで最初に覚えるコードは、C・Am・F・G7 の4つが定番です。このページでは、コードの名前の読み方、コード図の見方、4つの押さえ方を順番に説明します。構成音は、弦とフレットから音名を数えて、自分で確認しました。
コードとは? 名前の読み方
コードは、複数の音を同時に鳴らした「和音」のことです。ウクレレは4本の弦をまとめて鳴らして、1つのコードにします。
名前の最初の英字は、そのコードの土台になる音です。英語の音名で、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シと対応します。たとえば「C」は「シー」と読み、ドの音を土台にしたコードです。
英字のあとに付く記号は、響きの種類を表します。m は「マイナー」で、Am は「エーマイナー」と読みます。7 は「セブンス」で、3つの音に7番目の音をひとつ足した、4音のコードです。G7 は G・B・D・F の4音でできています[7]。
なお、m が「マイナー」であること自体は、一般的な表記の説明です。この記事では、Am の中身が A・C・E になることを、後ほど音名を数えて確かめます。
標準チューニングと、弦の順番
ウクレレの標準チューニングは、G-C-E-A です[4]。弦の番号は、床に近いほうから数えて、1弦が A、2弦が E、3弦が C、4弦が G です[5]。ウクレレはじめ帳の練習ページも、同じ並びです[9]。
ここで気をつけたいのが、G の弦だけ、高い音に張られていることです。4弦なのに、3弦の C や2弦の E より高い音になります[4]。筆者が音の高さを数えると、低い順に C(3弦)、E(2弦)、G(4弦)、A(1弦)です。弦の番号と音の高さは、順番に並びません。
コード図の読み方
コード図は、ネックを立てて正面から見た絵です。縦の線が弦、横の線がフレットを表します。弦は左から G、C、E、A の順です[1]。ウクレレはじめ帳の図も、左があご側の4弦、右が床側の1弦です[9]。
弦の上の○は、おさえずに鳴らす弦(開放弦)です。丸い点は、指でおさえる場所です[1][6]。点の中の数字は、使う指の番号で、ウクレレはじめ帳では 1=人さし指、2=中指、3=薬指です。もうひとつ、×の印は、その弦を鳴らさない(止める)という意味です[1][6]。今回の4つのコードには出てきません。
「0003」のように、4つの数字でコードを表すこともあります。これは、4弦から1弦の順に、何フレットをおさえるかを並べたものです[1][2]。0は、おさえないという意味です。
本やサイトによっては、図の向きや記号がちがうことがあります。初めて見る図は、弦の名前(G・C・E・A)が左右どちらから並んでいるかを、先に確かめましょう。
最初に覚える4つのコード
基本の4つは、押さえる指の数が少ない順に覚えると進めやすいです。ある解説サイトでは、C は指1本、Am も指1本、F は指2本と紹介されています[2]。G7 は、ウクレレはじめ帳の運指では指3本です[9]。
- C(0003) 1弦の3フレットを、薬指でおさえます。ほかの3本はおさえません[3]。
- Am(2000) 4弦の2フレットを、中指でおさえます。ほかの3本はおさえません[1][2]。
- F(2010) 4弦の2フレットを中指で、2弦の1フレットを人さし指でおさえます[1]。
- G7(0212) 3弦の2フレットを中指、2弦の1フレットを人さし指、1弦の2フレットを薬指でおさえます[9]。
C と Am は、おさえる場所が1か所だけです。まずこの2つで、「指を置く、弦を鳴らす」感覚をつかみましょう。次に F、最後に G7 と進めると、無理がありません。
構成音を、自分で確かめる
コードの図は、丸暗記しなくても、音名から確かめられます。やり方は簡単です。フレットを1つ進めるごとに、音が半音ひとつ高くなります。半音の並びは、C → C♯ → D → D♯ → E → F → F♯ → G → G♯ → A → A♯ → B → C…と、12個で1周します。
たとえば C コードの1弦は、A の開放弦から3フレットです。A → A♯ → B → C と3つ進めて、C になります。同じようにすべての弦を数えたのが、図3です。
結果を見ると、C は G・C・E・C で、C・E・G の3種類がそろい、C がふたつ重なっていました。この音の並びは、解説サイトの説明とも一致します[3]。Am は A・C・E・A、F は A・C・F・A で F・A・C、G7 は G・D・F・B で G・B・D・F です。G7 の4音は、資料の記載どおりでした[7]。
G7 のなかの B(シ)と F(ファ)は、ぶつかる響きをつくるため、C に戻りたくなる力が強いといわれます[8]。この性質は、次の記事のコード進行の話につながります。
きれいに鳴らすコツ
ここからは、研究で効果が確かめられた方法ではなく、一般にいわれる工夫です。
- フレットのすぐ手前をおさえる。金属の棒(フレット)の真上ではなく、その少しヘッド寄りをおさえると、音がつぶれにくくなります[3]。
- 指先を立てる。指が寝ると、となりの弦に触れて音が止まります。C の薬指は、2弦に触れやすいところです[3]。
- 弦を1本ずつ鳴らして確かめる。ジャラーンと弾く前に、4本をゆっくり順に弾いて、鳴らない弦がないかを聞きます。
- 1つのコードを数分で切りあげる。指先が痛いときは、無理せず休みましょう。強い痛みやしびれが続くときは、医療機関に相談してください。
コードを切りかえる練習
1つずつ押さえられるようになったら、次はコードの切りかえです。ここが、いちばんつまずきやすいところだといわれます。ウクレレはじめ帳の練習ページでは、コードを4拍ごとに切りかえます。ジャラーンと4回弾く間に、次の指の形を作る進め方です[9]。
はじめは、C と Am のように、動かす指が少ない組み合わせから始めます。C から Am なら、1弦の薬指を離して、4弦の2フレットに中指を置くだけです。C と G7、C と F の組み合わせも、同じように「次のコードに変わる1小節前から、指の形を作り始める」と、間に合いやすくなります[9]。
速く弾くことは、あとで大丈夫です。止まらずに、ゆっくり続けるほうを優先しましょう。
4つのコードで弾ける曲
楽器メーカーの Fender の解説では、初心者向けの曲として「Lava」(C・F・G7)と「Happy Birthday」(C・G7・F)が紹介されています[5][6]。また、ある解説サイトは、C・Am・F・G だけで成り立つ曲として「Somewhere Over The Rainbow」「I'm Yours」「Hallelujah」を挙げています[2]。ただし、キーや編曲によってコードは変わることがあります。この記事では、コード譜や歌詞は載せません。
曲の選び方は、次の記事「コード進行とは?簡単な曲の選び方」で説明しています。
よくある疑問
押さえても、ビビッと鳴ってしまいます。
指先がフレットの真上に乗っているか、指が寝てとなりの弦にふれているのが、よくある理由です[3]。指先を立て、フレットのすぐ手前をおさえ直してみてください。
G と G7 はちがうコードですか?
ちがいます。G は 0232 で、音は G・D・G・B(G・B・D の3種類)です[1]。G7 はそこに F が加わった4音で、0212 の形です。ウクレレはじめ帳では、C・F と組み合わせやすい G7 を先に練習します[9]。
コード図が左右逆に見えます。
図の向きは、本やサイトによってちがう場合があります。弦の名前が G・C・E・A の順に並んでいるか、確かめてください。この記事の図は、左が4弦(G)です。
4つ全部を、いちどに練習するべきですか?
決まりはありません。まず C と Am の2つ、慣れたら F、G7 と、ひとつずつ増やす進め方がおすすめです。コードの切りかえは、ウクレレはじめ帳の「コードを切りかえる練習」で試せます。
参考にした資料
- UkuTabs「ウクレレコード図の読み方ガイド」(個人運営のコード解説サイト。縦線=弦で左から G・C・E・A、横線=フレット、○=開放弦、×=ミュートの記号の説明と、C・Am・F・G のフレット番号を確認)
- UkuTabs「ウクレレの基本コード」(C・Am・F・G の押さえ方と指の本数、C・Am・F・G だけでできる曲の例を確認)
- UkuTabs「ウクレレ C コード」(C の押さえ方、構成音が C・E・G で、弾く音は G・C・E・C になること、フレットの手前をおさえるコツを確認)
- Wikipedia「ウクレレ」(標準チューニングが G-C-E-A で、G 弦が高く調弦されることを確認。補助資料)
- Fender「How to Play Ukulele: A Beginner's Guide」(楽器メーカーの解説。4弦 G・3弦 C・2弦 E・1弦 A の並び、初心者向けコード、「Lava」が C・F・G7 であることを確認)
- Fender「A Beginners Guide to Ukulele Chords」(楽器メーカーの解説。コード図の ○ と × の意味、数字が指の番号であること、「Happy Birthday」が C・G7・F であることを確認)
- Wikipedia(英語)「Dominant seventh chord」(C メジャーでの G7 が G・B・D・F であることを確認。補助資料)
- UtaTen「ダイアトニックコードとは」(G7 が、シとファの不安定な響きのため、トニックへ戻ろうとする力が強いという説明を確認)
- asobilab「ウクレレはじめ帳」の練習ページ(運営者の作成。C・Am・F・G7 のフレットと指の番号、図の向き、指の番号の呼び方を確認)
この記事について:確認できたのは、上の9つの資料に書かれていることです。楽器メーカーの資料は Fender の2ページだけで、日本の楽器メーカーや楽譜出版社の公式の解説は、開いて確認できていません。音楽理論の教科書も、直接は確認していません。構成音(図2・図3)は、標準チューニングの音名から筆者が計算して確かめ、C は資料とも一致しました。Am・F・G7 は計算結果のみで、G7 の4音は資料 [7] と一致しています。m(マイナー)の意味は一般的な説明で、資料では確認していません。専門家の監修は受けていません。誤りがあれば、お知らせください。