ウクレレのチューニング|G-C-E-Aの音・1弦〜4弦・ハイGとローG・ペグの回し方

公開:2026-10-03 最終更新:2026-10-03 運営:asobilab

チューニング(音合わせ)とは、4本の弦をそれぞれ決まった高さの音にそろえることです。ウクレレは、弾く前に音を合わせないと、同じコードを押さえても曲がずれて聞こえます。このページでは、標準の音の並び(G-C-E-A)、1弦から4弦の見分け方、ハイGとローGの違い、チューナーの種類、ペグの回し方を、確かめた資料にもとづいてまとめました。

ウクレレの標準チューニングは「G-C-E-A」

ウクレレの弦は4本です。標準のチューニングでは、4弦から順に G・C・E・A(日本語では ソ・ド・ミ・ラ)に合わせます[2]。英語の資料では、この並びを「gCEA」のように書くことがあります。小文字の g は、4弦のGが「高いほうのG」だという印です[1]。

ドレミで覚えるなら、「ソ・ド・ミ・ラ」です。ギターのような「低い順に並ぶ」感じとは少し違うので、最初はとまどうかもしれません。次の図で、弦の並びと音名をいっしょに確かめてみてください。

ウクレレの4本の弦と、標準チューニングの音名上から順に、あご側の4弦がG(ソ)、3弦がC(ド)、2弦がE(ミ)、床側の1弦がA(ラ)。弦の色は、練習ページの1〜4弦の色と同じ。 あご側 床側 4 3 2 1 G(ソ) C(ド) E(ミ) A(ラ) ハイG(標準)。3弦のC(ド)が、いちばん低い音
図1 標準チューニングの弦と音名。弦の数え方は床に近いほうから1・2・3・4 [2][3]

1弦から4弦の見分け方

弦の番号は、床にいちばん近い弦が1弦、あごにいちばん近い弦が4弦です[3]。ウクレレを構えたときに、下側(床側)から数えます。「4弦のGは、構えたときに上にある弦」とも説明されています[1]。

ここは、ウクレレはじめ帳の練習ページと同じ数え方です。弦が太いか細いかは弦の種類で変わるので、見た目で決めず、まず床側から数えるのがおすすめです。

もうひとつ、耳での確かめ方があります。標準のハイGでは、3弦(ド)がいちばん低い音です。弦を順に弾いたとき、4弦(ソ)のほうが3弦(ド)より高く聞こえれば、並びが合っています。

ハイGとローG 4弦の音がちがう

標準の4弦は、ハイGと呼ばれる高いほうのGに合わせます。3弦のCよりも、4弦のGのほうが高い。つまり、弦を順に並べても、低い音から高い音へ、きれいに階段にはなりません。この並びを「リエントラント」と呼びます。ある資料は、1本だけ音が上にはね返っている並びだと説明しています[4]。

これに対してローGは、4弦のGを1オクターブ下に合わせます。4本の弦が、低い音から高い音へ順に並びます[4]。細い高いG弦を、太い低いG弦に張り替えて使います。ローG用には、金属を巻いた弦が使われることがあります[1]。高いG弦のまま、無理に低く合わせると、弦がゆるんで頼りない音になる、という注意もあります[1]。

音の高さを数字で並べると、次の図のとおりです。なお、この周波数は、A(ラ)を440Hzとして、12平均律で自分で計算した値です(出典の資料に数字は載っていません)。

ハイGとローGの、音の高さの比較横軸は音の高さ(左が低く、右が高い)。ハイGでは4弦のG(392.0Hz)が3弦のC(261.6Hz)より高く、並びがジグザグになる。ローGでは4弦のG(196.0Hz)がいちばん低く、4弦から1弦へ順に高くなる。 ハイG(標準) 4弦は3弦より高い 4弦 G(ソ)392.0Hz 3弦 C(ド)261.6Hz 2弦 E(ミ)329.6Hz 1弦 A(ラ)440.0Hz ローG 4弦を1オクターブ下げる 4弦 G(ソ)196.0Hz 3弦 C(ド)261.6Hz 2弦 E(ミ)329.6Hz 1弦 A(ラ)440.0Hz 低い音高い音
図2 ハイGとローGの音の高さ。丸の横位置は半音の数に比例(12平均律、A=440Hzとして自分で計算)。4弦の高さだけがちがう [1][4]

ハイGは「明るくて、きらきらした響き」、ローGは「厚みと丸みのある低音」が加わる、と紹介されています[4]。どちらが正しいということではなく、好みや曲に合わせて選ぶものです。はじめてなら、ふつうに売られている標準のセットで、ハイGのまま始めるのが基本です。ローG用の弦は、ナットの溝より少し太いことがあり、その場合は溝を少し広げる調整が必要になる、とも書かれています[4]。迷うときは、楽器店で相談してみてください。

ウクレレはじめ帳の練習ページで鳴る音は、ハイG(標準)の並びです。タブ譜や練習用の音をローGで弾くと、4弦だけ1オクターブ低く鳴ります。

チューナーの種類

ウクレレの音合わせには、チューナーを使うのがいちばん確実です。よく紹介されるのは、次の2つです。

チューナーを選ぶときは、ウクレレ用か、すべての音を拾える「クロマチック」と書かれたものにすると、どの弦でも使えます。「クロマチック」とは、ドレミファソラシドの半音を含めて、すべての音を表示できるという意味です。ギター用のモードのままだと目安が合わないことがあるので、ウクレレ用の設定になっているか確認してください。

基準になる音(A=440Hzなど)を変えられるチューナーもあります。思ったとおりに合わないときは、基準の設定が標準になっているかを見てみてください(一般的な使い方で、資料では直接確認していません)。

耳で合わせたい人は、練習ページのお手本の音と聞き比べる方法があります。ただし、はじめのうちは、耳だけで合わせるのはむずかしいものです。チューナーと耳の両方を使って、「合った音はこんな感じ」と覚えていく進め方が、続けやすいでしょう。

ペグの回し方と合わせる手順

ペグとは、ヘッドについている、弦をまくつまみです。回すと弦のはり具合が変わり、音の高さが変わります。

基本の手順は、次の4つです。

1本の弦をチューナーで合わせる手順1 弦を1本だけ鳴らす。2 チューナーの表示を見て、低いか高いかを知る。3 ペグを少しだけ回す。4 もう一度鳴らして確かめる。合うまでくり返す。 1 2 3 4 1本だけ鳴らすのばして聞く 表示を見る低い?高い? ペグを少し回すゆっくり もう一度鳴らす合うまで ずれていたら、3にもどる
図3 1本の弦を合わせる手順(一般的な進め方。実際に使うペグの向きは、楽器によって確かめる)

少しずつ、ゆっくり回す

ペグは、ゆっくり、少しずつ回します。メーカーの解説にも、ゆっくり動かすと細かい調整ができ、弦が均等にのびる、とあります[1]。練習ページでも「一気に回さず、少しずつ」としています。

回す向きは、まず少し回して確かめる

ペグを回す向きと、音の高さの関係は、楽器店の解説では「時計回りで低く、反時計回りで高くなる」と例が紹介されています[2]。ただ、ペグのつき方は楽器によって違いがあるため、見ている向きによって感じ方が変わることもあります。どのペグがどの弦かわからないときも同じで、練習ページにあるとおり、少しだけ回して、動いた弦と音の変化を見て確かめると安心です。

低いほうから、上げて合わせる

音が合っていないときは、はじめに少し低めにしてから、ゆっくり上げて合わせる、という進め方が一般にいわれます。弦を上げながら合わせると、ペグのゆるみが少なく、音が安定しやすい、という考え方です(この点は、今回開いた資料では直接確認できていません)。高すぎたときは、いったん下げすぎてから上げ直してください。

ほかの弦も、あとで合わせ直す

1本合わせると、ほかの弦のはり具合がわずかに変わることがあります。4本とも合わせたあと、もう一巡して確かめます。最後に4本まとめて鳴らし、ずれていないか確かめます。

合わせるときの小さな工夫

チューナーを使うときは、弦を強くはじかず、ふつうの強さで1回だけ鳴らして、音がのびているあいだに表示を見ます。何度もはじくと、そのたびに表示がゆれて、かえって迷います。弾く前に、ウクレレを抱えた楽な姿勢で、ヘッドが見やすい位置に持つと、ペグを回しやすくなります。

まわりが静かで、ほかの音が入らない場所だと、アプリのチューナーも合わせやすくなります。夜に練習するときは、音量を小さめにして、弦をそっと鳴らせば十分です。

新しい弦は、音がずれやすい

張り替えたばかりの弦は、のびるので、最初の1週間ほどは音が下がりやすい、とされています[3]。そのため、1回の練習の中で何度も合わせ直すことになります。これは、楽器の故障ではありません。弦が落ち着く時間だと考えて、「合わせるのも練習のうち」と気楽にいきましょう。

ほかにも、弦を手で軽く引いてのばしてしまう方法が、雑誌の記事で紹介されています[5]。ただ、弦を傷めるおそれもあるので、はじめての方は、無理にやらなくてかまいません。音がどうしても安定しないときや、ペグが重い、回してもすぐ戻ってしまうときは、楽器店の人に見てもらうと安心です。

弦の種類や交換のタイミングは、別の記事(弦の種類・交換時期・保管とお手入れ)にまとめています。

よくある疑問

ほんとうに、毎回チューニングが必要ですか?

弾く前に、毎回確認するのがおすすめです。弦は、温度や湿度、弾いたあとの時間で、少しずつずれることがあります。ずれていなければ、すぐ終わります。

4弦のGは、ほかの弦より高いのですか?

標準のハイGでは、はい、4弦のGは3弦のCより高い音です[4]。ローGなら1オクターブ低く、いちばん低い音になります。

3弦だけ合わせれば、ほかも合いますか?

いいえ、4本とも、それぞれ確かめる必要があります。1本ずつ、チューナーで確かめてください。

耳だけで合わせられますか?

なれればできるようになりますが、はじめのうちはむずかしいものです。練習ページのお手本の音で耳をならしつつ、チューナーで確かめるのがおすすめです。

参考にした資料

  1. Kala Brand「How to Tune Your Ukulele, Decoded」(ウクレレメーカーの解説。標準が gCEA で4弦が高いG、4弦は構えたときに上にあること、リエントラントとローG、ローGには巻き弦が必要なこと、クリップ式チューナーとアプリ、ゆっくり回すこと、を確認。周波数の数字は載っていない)
  2. 島村楽器 京都店「ウクレレのチューニング方法」(楽器店の解説。4弦G・3弦C・2弦E・1弦A、クリップ式チューナー、ペグを時計回り・反時計回りに回したときの音の変化の例を確認。ハイG・ローGの記載はなし)
  3. UkuTabs「ウクレレのチューニング」(ウクレレ情報サイト。床に近い弦が1弦、4弦が床からいちばん遠いこと、張り替えた弦は1週間ほどのびることを確認。周波数の数字は載っていない)
  4. UkuTabs「ハイGとローGの違い」(ハイG=リエントラント、ローG=1オクターブ低く合わせて直線に並ぶこと、巻き弦とナットの溝についての記載を確認)
  5. Ukulele Magazine「How to Choose and Install a New Set of Strings for Your Ukulele」(ウクレレ専門誌のレッスン記事。新しい弦を手でのばして落ち着かせる方法が紹介されていることを確認)

この記事について:[1]〜[5]は実際にページを開いて、上に書いた内容を確認しました。周波数(196.0、261.6、329.6、392.0、440.0Hz)は、A=440Hz、12平均律として自分で計算した値で、資料には載っていません。「低いほうから上げて合わせる」「基準音の設定」は、一般にいわれる使い方で、資料では直接確認できていません。「クリップ式は周囲の音の影響を受けにくい」「ギター用モードの注意」も一般的な説明で、資料では直接確認していません。「合わせるときの小さな工夫」も一般的な心がけで、資料では確認していません。英語の資料は、自分の言葉でまとめています。専門家の監修は受けていません。内容に誤りがあれば、お知らせください。

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