「は」と「わ」、「を」と「お」、「へ」と「え」の使い分け|助詞の教え方
「わたしわ こうえんえ いきました」——1年生の作文によくある書き方です。耳で聞くと「わ」「え」なのに、書くときは「は」「へ」。
子どもにとっては、なぞのきまりです。
このページでは、使い分けのきまりと、家庭での教え方をまとめました。
使い分けのきまり
いまの日本語の書き方のよりどころは、内閣告示の「現代仮名遣い」(昭和61年)です[1]。
発音どおりに書くのが基本ですが、助詞の「は」「を」「へ」は、昔からの書き方を残しています。
| 聞こえる音 | 助詞のとき | それ以外 |
|---|---|---|
| わ | わたしは | わに(鰐)、かわ(川) |
| お | ほんをよむ | おかし、さお |
| え | がっこうへいく | えほん、いえ |
「を」は、いまの書き方では、助詞のときにだけ使う字です。
家庭での教え方
1 「つなぐ言葉」を見つける
「ぼく□ ごはん□ たべる」のように、言葉と言葉のあいだに入る字だけ「は・を・へ」になる、と伝えます。
2 区切って読む
「わたしは/こうえんへ/いきました」と区切ると、助詞が言葉のおしりにくっついているのがわかりやすくなります。
3 まちがい探しゲーム
大人がわざと「わたしわ」と書いて、子どもに直してもらいます。教えられるより、見つけるほうが覚えやすいことがあります。
4 「わ」と書いても叱らない
音のとおりに書けているのは、音と字が結びついている証拠です。「よく聞けてるね。ここは『つなぐは』だよ」と一言そえるくらいで十分です。
よくある疑問
「こんにちは」は「わ」ではないのですか?
「こんにちは」は、もともと「今日は(ごきげんいかが)」の「は」なので、「は」と書くのがふつうです。
いつごろ書き分けられるようになりますか?
1年生の国語で、助詞の使い方は学習します。作文をたくさん書くうちに、少しずつ身についていきます。
「ぢ」と「づ」も使い分けがありますか?
あります。「ぢ」「づ」については、ひらがなの種類と数の記事でまとめています。
参考にした資料
- 文化庁「現代仮名遣い 前書き」(この仮名遣いが、一般の社会生活で現代の国語を書き表すためのよりどころとされていることを確認)
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」(国語 第1学年及び第2学年の、平仮名及び片仮名を読み書きする内容と、書写の内容を確認)
この記事について:文部科学省・文化庁の資料のうち、ほかの記事でページを開いて確認したものは、そのまま使っています。表の例は、運営者が作ったものです。「を」を助詞にだけ使うことは、検索結果の要約でも確認しました。専門家の監修は受けていません。内容に誤りがあれば、お問い合わせフォームからお知らせください。