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ひらがなの五十音表と、清音・濁音・半濁音・拗音・促音のちがい

公開:2026-10-03 最終更新:2026-10-03 運営:asobilab

「ひらがなは50字ある? 46字? 71字?」と迷ったことはありませんか。数がちがって見えるのは、数えるものさしがちがうからです。このページでは、五十音表の見かた、清音・濁音・半濁音・拗音・促音の意味、文字の数えかたを、調べた資料にもとづいて整理しました。ひらがな書き順れんしゅうで扱う71字の内わけも、数えて確かめています。

五十音表とは

五十音表は、ひらがなを「あいうえお」「かきくけこ」のように、5字ずつ10行にならべた表です。たてに読む組を行、よこに読む組を段といいます。辞書では「縦5字、横10字に配列した表」と説明されています[4]。

名前は「五十」ですが、実際に文字が入る場所は50より少ないです。や行の「い」「え」と、わ行の「い」「う」「え」は、いまの日本語では別の音として使い分けません。辞書の説明でも、むかしは区別されていたが、現在は音のちがいがない、とされています[4]。図1では、その場所を点線の空きます目にしました。

ひらがなの五十音表右から左へ、あ行からわ行までの10行と、あ段からお段までの5段をならべた表。や行のい段とえ段、わ行のい段・う段・え段は点線の空きます目。左下に「ん」を別に置いている。 あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをあ段い段う段え段お段ん「ん」は、図のはしにつけ足して数えます
図1 五十音表(右から左へ、あ行〜わ行)。点線は、いまの日本語で使わない場所。文字の数は、表を見て数えた。[4]

図1の文字を数えると、50ます−空き5ます=45字です(わたしの計算)。ここに「ん」を足すと、46字になります。「ん」は、もともと五十音図に入っていないものを、いまは図の最後につけ足す形が多い、と辞書に書かれています[4]。本によって「45字」「46字」と数えかたがちがうことがあるのは、このためと考えられます。

清音・濁音・半濁音

清音(せいおん)は、濁点「゛」も半濁点「゜」もつかない仮名で書く音のことです。辞書では、濁点・半濁点をつけない仮名で表す音節、と説明されています[5]。五十音表の46字が、ここに当たります。

濁音(だくおん)は、か行・さ行・た行・は行の字に「゛」をつけた、が行・ざ行・だ行・ば行の音です[6]。「が・ぎ・ぐ・げ・ご」のように、各行5字で4行ですから、5×4=20字です(計算)。「ぢ」「づ」も、この20字に入ります。

半濁音(はんだくおん)は、は行の字に「゜」をつけた「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」の5字です[7]。

清音・濁音・半濁音の字数ひらがな71字の内わけ。清音46字、濁音20字、半濁音5字を、字数に比例した長さの帯で表している。 ひらがな71字の内わけ(帯の長さは字数に比例) 清音 46字 濁音 20字 半濁音 5字 あ か さ た な は ま や ら わ ん が・ざ・だ・ば の各行 ぱ行 46 + 20 + 5 = 71
図2 ひらがな書き順れんしゅうで扱う71字の内わけ。字数は、ページに入っている文字を数えて確かめた。分けかたは辞書の説明による。[5][6][7]

ひらがな書き順れんしゅうの71字は、清音46字、濁音20字、半濁音5字の合計です。46+20+5=71です(ページに入っている文字を数えて確かめました)。濁点・半濁点は、もとの字に小さな印をつけるだけなので、清音を書ければ濁音・半濁音の字形はつかみやすい、と考える人もいます。ただし、点の位置や大きさは、字によって書きにくさがちがうこともあります。

拗音・促音・撥音

ひらがな71字のほかに、文章を書くときによく出てくる書きかたがあります。

拗音・促音・撥音の書きかた拗音は「き」に小さい「ゃ」をそえて「きゃ」。促音は「がっこう」の小さい「っ」。撥音は「ほん」の「ん」。小さい字は大きい字とは別の文字として並べる。 拗音(ようおん) き + ゃ = きゃ 2文字で、ひとつの音(1音節)。小さく書く「ゃ・ゅ・ょ」を使う。 促音(そくおん) が っ こ う 小さく書く「っ」は、つまる音。声に出すと、1拍ぶんのあいだができる。 撥音(はつおん) ほ ん 「ん」は、大きさを変えずにそのまま書く。
図3 拗音・促音・撥音の書きかた。小さく書くのは「ゃ・ゅ・ょ」と「っ」。[1][8][9]

書きかたのきまりは、「現代仮名遣い」という内閣告示にまとめられています。法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、ふだんの社会生活で現代の言葉を書くときのよりどころとされています[2]。その第1の原則には、拗音は小さい「や・ゆ・よ」、促音は小さい「つ」を使うこと、濁音・半濁音は基本の字に濁点・半濁点をつけて書くことが示されています[1]。

拗音の組みあわせの数は、資料で確かめた数字ではありません。参考までに、い段の字が清音7字(き・し・ち・に・ひ・み・り)、濁音4字(ぎ・じ・ぢ・び)、半濁音1字(ぴ)の12字あり、それぞれに「ゃ・ゅ・ょ」の3種類をそえると、12×3=36通りになります(わたしの計算)。実際の言葉では使われない組みあわせもあります。

小さく書く字は、「ゃ・ゅ・ょ・っ」の4種類が基本です。いまのひらがな書き順れんしゅうの71字には、これらの小さい字は入っていません。ふつうの「や・ゆ・よ・つ」の書き順をおぼえたうえで、小さく書く、と考えると進めやすくなります。

小学校では、どう学ぶ?

学習指導要領(国語)では、小学校の第1学年・第2学年で、平仮名と片仮名を読み、書くことが示されています。あわせて、長音・拗音・促音・撥音などの表記ができることが挙げられています[3]。書写では、姿勢や筆記具の持ちかたに気をつけ、文字の形に注意して丁寧に書くこと、筆順に従って文字を正しく書くことが示されています[3]。

つまり、清音の46字だけでなく、濁音・半濁音や、小さい字をふくむ言葉も、小学校の入り口で身につけていく内容です。はじめから全部を覚える必要はありません。

家庭でできる工夫

ここから先は、資料で効果が確かめられた方法ではなく、五十音表の見かたをもとにした、一般的な進めかたです。お子さんの様子に合わせて、使えるものだけ使ってください。

よくある疑問

五十音は、結局いくつ覚えればいいのですか?

清音の46字が基本で、そのあとに濁音20字と半濁音5字が続きます。合わせて71字です。小さい字(ゃ・ゅ・ょ・っ)は、ふつうの字をもとに覚えていけます。

「ゐ」と「ゑ」は覚えなくていいですか?

「ゐ」「ゑ」は、室町時代の五十音図でい・えと位置が入れかわった図があった、と辞書で説明されている字です[4]。いまの使われかたまでは、この記事では確認できていません。ひらがな書き順れんしゅうの71字にも入っていません。気になるときは、学校の先生に聞いてみてください。

「ぢ」と「づ」は、「じ」「ず」とどうちがうのですか?

書き分けにはきまりがありますが、この記事では、その細かいきまりは確認していません。ひらがな書き順れんしゅうでは、「ぢ」「づ」を濁音20字の一部として、書き順の練習ができます。

濁点や半濁点は、どこに書けばいいですか?

辞書では、濁音符は字の右肩につける、と説明されています[6]。点の大きさや位置は、学校で使う手本(教科書体など)を見せて、合わせるとよいでしょう。

参考にした資料

  1. 文化庁「現代仮名遣い 本文 第1(原則に基づくきまり)」(直音・拗音・促音・撥音・長音の書きかたと、濁音・半濁音の書きかたの説明を、ページを開いて確認)
  2. 文化庁「現代仮名遣い 前書き」(この仮名遣いが、一般の社会生活で現代の国語を書き表すためのよりどころとされていることを確認)
  3. 文部科学省「小学校学習指導要領(国語)」(第1・第2学年の、平仮名・片仮名の読み書き、拗音・促音・撥音などの表記、書写の内容を確認)
  4. コトバンク「五十音図」(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典・世界大百科事典などの記述から、表の形、や行・わ行の扱い、「ん」の扱いを確認)
  5. コトバンク「清音」(濁点・半濁点をつけない仮名で表す音節という説明を、複数の辞書で確認)
  6. コトバンク「濁音」(か・さ・た・は行に濁点をつけた、が・ざ・だ・ば各行の音という説明を確認)
  7. コトバンク「半濁音」(は行の仮名に半濁点をつけた「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」という説明を確認)
  8. コトバンク「拗音」(1音節が仮名2文字で表されるという説明、小さい「ゃ・ゅ・ょ」をそえる書きかたを確認)
  9. コトバンク「促音」(小さい「っ」で書くこと、1拍ぶんの間があることを複数の辞書で確認)

この記事について:文化庁の現代仮名遣いのページ、文部科学省の学習指導要領のページ、コトバンクに載る辞書・事典の説明は、ページを開いて内容を確認しました。確認できていないこと:「ゐ・ゑ」「ぢ・づ」の書き分けのきまり、小学校の各教科書での扱いの細かな順番です。自分で数えた・計算した数字:清音46字、濁音20字、半濁音5字、合計71字(ひらがな書き順れんしゅうのページに入っている文字を数えました)、拗音の組みあわせ36通り(ただし使われない組みあわせもあります)。コトバンクは辞書・事典の記述をまとめたサイトで、この記事では辞書名ごとの説明を自分の言葉でまとめています。専門家の監修は受けていません。内容に誤りがあれば、お知らせください。

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