ひらがなの拾い読み(1文字ずつ読む)はいつまで?まとまりで読めるようになる工夫
「『き・の・う・は』と1文字ずつ区切って読む」「読めているのに、意味がわかっていないみたい」——このような読み方を「拾い読み」と呼びます。
拾い読みは、ひらがなを覚えた子が、すらすら読めるようになる途中で通る段階です。
拾い読みは、ふつうに通る段階
ひらがなを読み始めたばかりの子は、1文字ずつ音にするだけで精一杯です。
千葉大学の研究でも、絵本を1文字ずつゆっくり読む幼児、すらすら読む幼児など、さまざまな読み方が見られたと報告されています[1]。
同じ研究では、拾い読みをする幼児より、流暢に読む幼児のほうが、物語の内容をよく覚えていたことが示唆されています[1]。
文字を音にするのに力を使っているあいだは、意味まで気が回りにくい、と考えると自然です。
いつまで続く?
「何歳でまとまり読みになる」という公的な目安は、確認した範囲では見つかりませんでした。
読める文字がふえ、よく見る言葉(「きょう」「おかあさん」など)がかたまりで目に入るようになると、少しずつ減っていきます。
小学校に入ってからも、新しい言葉や長い文では拾い読みになることがあります。
まとまりで読めるようになる工夫
1 言葉の切れ目に線を入れる
大分県の資料では、言葉のまとまりで読めるように、文に区切り線を入れて読ませる方法が紹介されています[2]。
「きのうは/こうえんに/いきました」のように、鉛筆で軽く線を入れてみましょう。
2 同じ本を、くり返し読む
知っているお話は、次の言葉を予想しながら読めるので、かたまりで読む練習になります。
3 大人が先に読んで、あとから追いかける
大人が1文を読み、子どもが同じ文を読む「追い読み」は、リズムをまねしやすい方法です(一般にいわれる方法)。
4 指でなぞりながら読む
どこを読んでいるのか迷う子には、指や定規で行を追うと読みやすくなります。
よくある疑問
拾い読みを注意したほうがいいですか?
「ちゃんと読んで」と言うより、大人がお手本で読んで聞かせるほうが効果的です。
読むこと自体がいやにならないよう、短い文から始めましょう。
小学生になっても拾い読みです。
1年生の教科書を音読するときに、文末や言葉の切れ目で止まれているかを見てください。
長く続いて気になる場合は、担任の先生に相談すると、学校での様子もあわせて見てもらえます。
参考にした資料
- 千葉大学「幼児の音読と物語理解に関する研究(松嵜, 2019)」(拾い読みをする幼児より、流暢に読む幼児のほうが物語の内容を記憶していたという報告と、1文字ずつ読む子・すらすら読む子などさまざまな読み方が見られるという記述を確認(検索結果の要約で確認))
- 大分県「ひらがなの読み書きの評価に関する資料」(簡単な文を、言葉のまとまりで読めるよう区切り線を入れて読ませる方法の記述を確認(検索結果の要約で確認))
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