ひらがなの覚え方|読めるようになるまでの順番と、家庭でできる遊び
「ひらがなを覚えさせたいけれど、何から始めればいい?」という方向けに、読めるようになるまでの流れと、家庭でできる覚え方をまとめました。
先に結論を言うと、ひらがなを読む前に「ことばを音に分けて聞く力」が育っていると、覚えやすくなると考えられています。
ひらがなが読めるまでの流れ
ひらがなは、いきなり50音を覚えるより、次のような順番で「わかる字」がふえていくことが多いです。
順番は目安で、子どもによってちがいます。
- ことばを、音のかたまりに分けて聞けるようになる(「た・ま・ご」の3つ、など)
- 自分の名前や、好きなものの字に気づく
- 1文字ずつ、音と字が結びつく
- 1文字ずつ読む「拾い読み」から、ことばのまとまりで読むようになる
金沢大学の研究では、就学前の幼児で、音を分けたり数えたりする課題の得点が0点だった子は、ひらがなを読める数が少なかったと報告されています[1]。
字を見せる前に、音で遊ぶ時間をとるのは理にかなっています。
家庭でできる覚え方
1 音で遊ぶ(しりとり・手をたたく)
「ぱ・ん・だ」と言いながら3回手をたたく、しりとりをする、「『あ』がつくものは?」と探す、など。
字を使わない遊びですが、ひらがなの土台になります。
2 自分の名前から
自分の名前の字は、いちばん目にする回数が多く、気持ちも入りやすい字です。持ち物の名前を一緒に読むところから始めましょう。
3 身のまわりの字を読む
お菓子の袋、看板、絵本の表紙など、生活の中のひらがなを「これ、○○ちゃんの『あ』だね」と指さします。
4 あいうえお表は「さがす」ために使う
五十音表は、上から順に暗記するより、「『た』はどこ?」と探すゲームに使うほうが続きやすいです(運営者の見立て)。
5 1日に少しだけ
覚えた字の数をふやすことより、「文字って楽しい」と感じる回数をふやすほうを大切にします。
よくある疑問
五十音を順番に暗記させるのはよくないですか?
悪いわけではありません。ただ、順番で覚えると「た」だけ見せられたときに読めないことがあります。
表の暗記と、1文字だけを見て読む遊びを、組み合わせるとよいでしょう。
何歳から覚え始めればいいですか?
国の決まりでは、幼児期は文字への興味・関心を育てることが中心で、何歳から読ませるという指定は見つかりません[2]。
年齢の目安は「ひらがなはいつから?」の記事にまとめています。
読めるのに書けません。
読めることと書けることは別の力で、書けるようになるのは、読めるようになるより後になるのがふつうです。
参考にした資料
- 金沢大学「就学前幼児の音韻意識とひらがな読字(深川, 2017)」(音韻課題の得点が0点の幼児は、ひらがなの読字数が少なかったという報告を確認(検索結果の要約で確認))
- 文部科学省「幼稚園教育要領(平成29年告示)」(領域「言葉」の内容・内容の取扱いの文字に関する記述と、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の文字に関する項目、その位置づけを確認)
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