ひらがなの「とめ・はね・はらい」はどこまで気にする?学校の書写と家庭での見方
「『い』の1画目は、はねるの?」「『こ』の最後は、とめるの?」——ひらがなの練習では、とめ・はね・はらいが気になる場面がよくあります。
このページでは、国の考え方と、学校の書写での扱いを分けて整理します。
国の考え方:判別できれば誤りではない
文化審議会国語分科会の「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」(平成28年)は、手書きの字について、骨組みが過不足なく読み取れ、その文字であると判別できれば、誤りとしないという考え方を示していると紹介されています[1]。
縦画の終わりを「はねる」か「とめる」かがその例です。
この指針は漢字(常用漢字表)についてのものです。ひらがなについて同じ指針があるかは、確認した範囲では見つかりませんでした。
ただ、「読める字かどうか」と「整った字かどうか」を分けて考える、という見方は、ひらがなにも役立ちます。
学校の書写では、ていねいに学ぶ
小学校の国語の書写では、低学年から、点画の書き方や筆順、字形に気をつけて書くことを学びます[2]。
とめ・はね・はらいは、字を「整えて書く」ための技術として、ていねいに教えられます。
そのため、テストやノートの評価では、学校や先生によって見るところがちがうことがあります。
迷ったら、学校で習った書き方を優先しましょう。
家庭での見方
1 まず、形と書き順
入り始めの子には、字の形と書き順のほうが大切です。とめ・はね・はらいは、形が整ってきてからで十分です。
2 「できたところ」をほめる
「ここ、ちゃんと止まってるね」と、できているところを見つけてほめる材料にすると、注意されるより前向きに覚えられます。
3 ゆっくり書くと、自然に止まる
急いで書くと、止めるところも流れてしまいます。「ゆっくりでいいよ」の一言が、いちばんの近道です。
よくある疑問
はねるべきところを止めたら、×ですか?
国の指針(漢字)の考え方では、文字として判別できれば誤りとはしません[1]。
ただし、書写の学習や学校のテストでは、習った書き方で評価されることがあります。
教科書の字と、本の字で、はね方がちがいます。
印刷の字(明朝体・ゴシック体など)と、手書きのお手本(教科書体)は、形がちがいます。
書く練習は、教科書体のお手本を見るのがおすすめです。
参考にした資料
- All About「漢字の「とめ・はね・はらい」と文化庁の指針に関する解説」(「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」(平成28年)が「骨組みが過不足なく読み取れ、その文字であると判別できれば、誤りとはしません」としている、という紹介を確認(検索結果の要約で確認))
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」(国語 第1学年及び第2学年の、平仮名及び片仮名を読み書きする内容と、書写の内容を確認)
この記事について:この記事を書いた環境から資料のページを開けなかったため、「検索結果の要約で確認」と書いた資料は、検索結果の題名と要約で内容を照合しました。数字や文言は原文で確かめてください。文部科学省・文化庁の資料のうち、ほかの記事でページを開いて確認したものは、そのまま使っています。専門家の監修は受けていません。内容に誤りがあれば、お問い合わせフォームからお知らせください。