九九のタブレット学習は効く?紙・声・ゲーム・通信教育で比べてみた
結論:タブレットは「答え合わせ」と「苦手探し」が得意
- タブレットやゲームの強みは、その場で正解が分かることと、苦手な九九を自動で多めに出せることです。
- 九九を口で唱える練習と、紙に書く練習は、タブレットだけでは足りないことがあります。
- まずは無料のゲームで試し、全教科を任せたいときに通信教育タブレットを比べる、の順が無理がありません。
比べた中身は2026年10月時点で確認できたことです。4つの方法の比較表へ
この記事を書いた人:神奈川で共働き・子ども3人の親です。子どもが九九を練習していたころに、九九ゲーム「九九ダッシュ」を自作しました。教材は使った感想ではなく、公式情報を調べて比べています。
「九九をタブレットで覚えさせたいけど、紙のほうがいいのかな」と迷う方は多いと思います。
結論から言うと、どれか1つに決める必要はありません。方法ごとに得意なことが違うので、組み合わせるほうが自然です。
九九の覚え方の全体(順番・歌・ゲーム)は「九九の覚え方とコツ」にまとめています。
このページでは、タブレットを使う方法に絞って、紙・声・ゲーム・通信教育の4つを比べます。
紙・声・ゲーム・通信教育タブレットを比べた表
九九の練習で大事になりやすい4つの点で、運営者が比べました。九九ダッシュは運営者が作ったゲームなので、そのつもりで見てください。
| 紙 (ドリル・九九表) | 声 (唱える・歌) | ゲーム (九九ダッシュ) | 通信教育 タブレット | |
|---|---|---|---|---|
| すぐ答えが 分かる | △大人の丸つけか答えページ | △聞いている人がいれば | ○その場で正解・不正解 | ○自動で丸つけ(例:スマイルゼミ[3]) |
| 音で 覚える | × | ○自分の声で唱える | ○81の九九を声で読み上げ | ○お手本を聞いて読む(例:スマイルゼミ 2年生[3]) |
| 苦手を 自動で出す | ×大人が選ぶ | ×順番どおりになりやすい | ○まちがい・時間がかかった九九を多めに | △テストの結果から対策講座(九九だけの機能かは資料で確認) |
| 費用 | ドリル代数百円〜 | 0円 | 0円登録なし | 月額+タブレット代例は下の本文 |
「ドリル代 数百円〜」は運営者の目安で、商品によって違います。通信教育タブレットの欄は、公式サイトで中身を確認できたスマイルゼミを例にしました。ほかの通信教育は、各社の資料で確かめてください。
表を見ると、タブレットやゲームの強みは「すぐ答えが分かる」と「苦手を自動で出す」の2つです。
紙のドリルだと、丸つけを待つあいだに子どもの集中が切れることがあります。苦手な九九を探して出し直すのも、大人の手間になります。
タブレットだけでは足りないこと
唱える練習は、口を動かしてこそ
九九は、もともと唱えて覚えるものです。画面をタップして答える練習だけだと、口で言う回数が少なくなります。
HugKumの記事では、大人が掛け声を言って子どもは答えの数だけを言う、という分け方が紹介されていました[2]。
こうした声のやりとりは、タブレットがなくてもできます。
唱えられても、意味が分かっているとは限らない
別のHugKumの記事では、成績のよい子が7×4を21と覚えこんでいた例が紹介されています[1]。
耳で覚えるのが苦手な子には、九九表を見て確かめる方法も役に立つ、という考え方です[1]。
目で見る九九表と組み合わせると、言いまちがいに気づきやすくなります。
画面の時間は、家のルールで決める
九九のゲームでも、画面を見る時間には変わりありません。
アプリを紹介する記事でも、スマホばかり触るようになるのでは、という親の心配が取り上げられていました[2]。
目の休め方や時間の目安は「小学生のタブレット学習」にまとめています。
九九が覚えられない子は、どう組み合わせる?
覚えられない理由によって、合う方法が変わります。運営者の考えた組み合わせの例です。
- 答えるのが遅い
- ゲームの時間制限つきの問題で、すぐ答える練習。九九ダッシュならタイムアタック(60秒)
- 同じ九九で毎回まちがえる
- 苦手を自動で出す練習+九九表で目で確かめる
- 順番なら言えるのに
バラバラだと止まる - バラバラに出す練習。やり方は「上がり九九・下がり九九・バラ九九」へ
- そもそも唱えたがらない
- 声で読み上げるゲームや九九の歌で、まず耳になじませる
九九ダッシュは、会員登録なしでブラウザを開けばすぐ遊べる無料ゲームです。
まちがえた九九や時間がかかった九九を覚えていて、ホームの「にがてたいじ」で多めに出します。学校のタブレット(ブラウザ)でも動きます。
ゲームは、暗唱にあきたときや空き時間に九九にふれられる方法として紹介されることが多いです。
印刷した九九表やカードと組み合わせる使い方もすすめられていました[5]。アプリを選ぶときの見方は「九九アプリの選び方」にあります。
通信教育タブレットを選ぶなら、何を見る?
九九だけでなく、ほかの教科もタブレットで進めたいなら、通信教育タブレットが候補になります。
ここでは公式で中身を確認できたスマイルゼミを例に、九九の部分を見てみます。
- 2年生の算数の九九は「お手本を聞いて、自分で読んで、書いて」をくり返す練習だと紹介されています[3]。
- 会費は、公式の案内資料では「1か月あたり2,980円〜」でした。これは1年生コース(標準クラス)を12か月分一括払いしたときの金額です[4]。
- 会費とは別に、専用タブレット代9,980円(税込10,978円)がかかります[4]。
2年生の会費は、公式サイトの会費シミュレーションで学年と払い方を選んで確かめる形でした。
通信教育を比べるときの全体の見方は「小学生の通信教育の選び方」に、スマイルゼミの九九の中身は「スマイルゼミの九九」の記事にまとめています。
正直なデメリット・向かない子
- タップで答える練習が中心だと、口で唱える回数が減りやすいです。声に出す時間は別に取ってください。
- 画面の演出が楽しすぎると、九九よりゲームのほうに気が向く子もいます。
- 通信教育タブレットは月額とタブレット代がかかります。九九だけが目的なら、無料の方法で足りることも多いです。
- 九九ダッシュは書く練習ができません。テストに向けて書く練習もしたいときは、紙のプリントと組み合わせてください。
次の一歩
まずは今日、九九ダッシュで1回(数分)遊んでみて、どの段でつまずくかを見るのがおすすめです。
苦手な段が分かったら、「九九の覚え方とコツ」から段ごとの練習に進めます。紙でも練習したいときは、九九テストのプリントを印刷できます。
よくある疑問
九九はタブレットと紙、どちらで覚えるのがいいですか?
どちらか1つに決める必要はありません。タブレットやゲームは答え合わせと苦手探しが得意で、紙は書く練習と見て確かめるのに向いています。
口で唱える練習と組み合わせると、それぞれの弱いところを補えます。
九九が覚えられない子にも、タブレット学習は向いていますか?
答えるのが遅い子や、同じ九九で毎回まちがえる子には、苦手を自動で出す仕組みが役に立ちやすいです。
耳で覚えるのが苦手な子には、九九表を見て確かめる方法もあわせて使ってみてください。
九九のためだけに、通信教育タブレットを始めるべきですか?
九九だけが目的なら、無料のゲームや九九表で足りることも多いです。
ほかの教科もタブレットで進めたいときに、会費とタブレット代を資料で確かめてから比べるのがおすすめです。
学校のタブレットで九九の練習をしてもいいですか?
学校の決まりによります。九九ダッシュはブラウザで動くので、学校で使ってよいと言われている場合は、登録なしで開けます。
家での使い方は、担任の先生に確かめてください。
参考にした資料
- HugKum(小学館)「「九九」は聞いて覚える? 見て覚える? 暗唱だけに頼っていると思わぬ落とし穴も!」(聞いて覚えるのが苦手な子には見て覚える方法もあること、7×4を21と覚えていた例、暗唱は手段の一つという立場を確認)
- HugKum(小学館)「【学年別】九九の上手な覚えさせ方」(親が掛け声を言い子どもは答えだけ言う方法、アプリ・教材の紹介と、スマホばかり触るようになる心配への言及を確認)
- スマイルゼミ公式「2年生|タブレットで学ぶ小学生向け通信教育」(2年生の九九を「お手本を聞いて、自分で読んで、書いて」をくり返して練習すること、自動読み上げ・自動丸付けの案内、全国学力診断テストの結果から対策講座が配信されることを確認。2026年10月18日に閲覧)
- スマイルゼミ公式「小学生コースの案内資料(PDF)」(「1か月あたり2,980円〜」が小学1年生コース(標準クラス)を12か月分一括払いしたときの金額であること、専用タブレット代9,980円(税込10,978円)が別に必要なことを確認。2,980円に税込・税抜の表記はありませんでした。2026年10月18日に閲覧)
- All About「九九ゲーム!パソコンの無料オンラインゲームで掛け算に強くなる」(ゲームは暗唱にあきたときや空き時間に九九にふれられること、九九表やカードなど印刷教材との組み合わせをすすめていることを確認)
この記事について:比較表の○△×は、上の資料と九九ダッシュの仕様をもとに運営者が付けたものです。スマイルゼミ以外の通信教育タブレットの中身は確認していないため、個別には書いていません。スマイルゼミの2年生の会費は、公式の会費シミュレーションで金額を確認できなかったため書いていません。運営者は通信教育タブレットを使ったことはなく、公式情報を調べてまとめています。