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九九の覚え方|しくみ・歴史・おうちでできるコツ

公開:2026-10-02 最終更新:2026-10-02 運営:九九ダッシュ運営

九九とは、1から9までの数どうしのかけ算の答えを、唱えやすい言い回しで覚えるものです。日本の小学校では、小学2年生の算数で学びます[1]。このページでは、九九のしくみ、歴史、家庭でできる覚え方のコツを、調べた資料にもとづいて整理しました。

かけ算の意味と、九九の役目

かけ算は「1つ分の数 × いくつ分」で、全部の数を表す計算です。たとえば「みかんが5個のったお皿が4枚」なら、全部で 5×4 と書きます。同じ数を何回もたす足し算を、短く書いたものと考えられます[2]。

九九は、このかけ算の答えをすぐ言えるようにするためのものです。学習指導要領の解説では、九九はあとの学年で学ぶかけ算やわり算の土台になる内容とされています[2]。

覚える前に知っておきたい、九九のきまり

九九は81個の式ですが、ばらばらに見えて、じつはきまりがあります。きまりを知っておくと、思い出せないときの手がかりになります。

  1. かける数が1ふえると、答えはかけられる数だけふえる。 3×4=12 のとなりの 3×5 は、12 に 3 をたして 15 です。学校でも、子どもが自分でこのきまりを見つけることが大切にされています[2]。
  2. かける数とかけられる数を入れかえても、答えは同じ。 3×4 と 4×3 はどちらも 12 です[2]。1〜9の組み合わせは81通りですが、入れかえを同じと数えると45通りになります。
  3. 段ごとの特ちょう。 たとえば次のようなものがあります。
    • 2の段の答えは、すべて偶数です。
    • 5の段の答えは、一の位がかならず 0 か 5 です。
    • 9の段の答えは、十の位と一の位をたすと 9 になります(18 → 1+8、27 → 2+7、…81 → 8+1)。
    • 4の段の答えは、2の段の答えを2倍したものです。
九九表(たて×よこ。5の段をうすく色づけ)
×123456789
1123456789
224681012141618
3369121518212427
44812162024283236
551015202530354045
661218243036424854
771421283542495663
881624324048566472
991827364554637281

九九のおぼえ方のコツ

ここからは、家庭で試しやすい工夫です。研究で効果が確かめられた方法というより、きまりや学校の学び方に合わせた一般的な進め方として紹介します。お子さんによって合う方法はちがいます。

コツ1:声に出して、リズムで唱える

九九は、声に出して唱える練習が基本です。「にいちがに、ににんがし」とリズムに乗せると、式と答えが音のまとまりになり、思い出しやすくなります。1つの段を1日1〜2分ほど唱えるだけで十分です。

コツ2:やさしい段から順番に

規則がわかりやすい2の段、5の段、3の段、4の段から始めると、自信がつきます。5の段は「5、10、15…」と数えるのと同じです。学校の進め方は教科書によってちがうことがあるので、学校の順番に合わせると復習がしやすくなります。

コツ3:苦手な九九だけを、短く何度も

全部をやり直すより、止まった九九だけをメモして、短い時間で何度かくり返すほうが負担が軽くなります。7×8=56 のように答えが大きい式は、「5・6・7・8」と数字がならぶ語呂合わせで覚える家庭もあります。

コツ4:きまりで、順番を入れかえて考える

上で紹介した「入れかえても同じ」を使い、「7×3 がわからなければ、3×7 は?」と声をかけます。覚える数が実質45通りまで減ったように感じられ、お子さん自身の気づきにもなります。

コツ5:短い時間で「できた」を感じて終わる

長時間がんばらせるより、5分ほどで「できた!」を感じて終わるほうが続けやすくなります。できた九九が目に見えるゲームやシールも、続けるきっかけになります。

おうちでできる、ちょっとした遊び

お風呂で1つの段を唱える、階段を1段ずつ上りながら言う、買い物で「3個入りが4パックでいくつ?」と聞いてみる。生活の中の小さなクイズが、九九を「勉強」から「遊び」に変えてくれます。

九九の歴史

九九は、古代の中国で生まれたものと考えられています。「九九」という名前の由来には、最初は「九九、八十一」と大きい数から唱えていたことによる、という説があります[4]。小さい数から唱えるようになったのは、13世紀ごろからとされています[4]。

日本には、奈良時代までに伝わっていました。奈良市の平城宮跡から出土した8世紀の木簡が、中国の数学書『孫子算経』と同じ文字づかいをしていることや、京丹後市の鶴尾遺跡から九九を書いた奈良時代の木簡が出土していることが報告されています[3]。万葉集にも、「十六」を「しし」、「八十一」を「くく」と読ませる遊び心のある書き方が見られます[3][4]。

身近な言葉にも、九九の名残があるといわれます。「二八そば」は、一説には、2×8=16 から、そば1杯が16文だったことに由来するとされています[4]。

よくある疑問

九九は、何年生で習いますか?

小学2年生の算数です[1]。学校の授業の進み方に合わせて、家庭では復習を手伝うくらいの気持ちで十分です。

九九は全部でいくつ覚えますか?

1×1から9×9まで81通りです。かける順を入れかえた式を同じと考えると、45通りになります。

どうしても覚えられないときは?

覚える速さには個人差があります。学校の先生に、授業での様子や進め方を相談してみてください。無理に長時間やらせず、できたところを言葉にして伝えることが、次の一歩につながります。

参考にした資料

  1. 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」(第2学年の内容に「乗法」「乗法九九」が含まれることを、目次で確認)
  2. 学習指導要領ナビ.jp「【小学校 算数】第2学年の内容(A数と計算:乗法)」(解説の内容をまとめたサイト。乗法の意味と性質の説明を参照)
  3. Wikipedia「九九」(木簡の出土は、奈良文化財研究所の2010年12月の発表、京都府埋蔵文化財調査研究センターの2022年7月の発表として紹介されている)
  4. 九九とおそば「https://www.nohkai.ne.jp/tyorei/?p=38」(唱え順の変化、万葉集の書き方、二八そばの由来を参照)

この記事について:歴史の部分は、上の資料の記載にもとづいています。木簡の発表資料などの原文は、この記事では直接確認できていません。数や性質(81通り・45通り、各段のきまり)は、計算して確かめました。専門家の監修は受けていません。内容に誤りがあれば、お知らせください。

九九の「できた!」を、ほかの教科にも

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