塾とスマイルゼミどっち?「自分で机に向かえるか」で選ぶ考え方
この記事を書いた人:神奈川で共働き・子ども3人の親です。スマイルゼミは子ども2人分を半年〜1年使い、いまは解約しています。塾は使っていません。公式サイトと文部科学省の調査で調べて比べました。
「塾に行かせるか、スマイルゼミのような通信教育にするか」は、共働きの家ほど迷うところだと思います。
この記事では、どちらが上かではなく2つの軸で考えます。自分で机に向かえるかと、わからない所をその場で聞きたいかです。
「そもそも勉強しない」で悩んでいる方は、先に「子どもが勉強しない原因と、親ができること」を読んでみてください。
どこでつまずいているかが見えやすくなります。
2つの軸で見る4マス
塾と通信教育のいちばん大きなちがいは、「机に向かうきっかけ」と「わからない所の聞き方」です。
この2つを軸にして、4つのマスに分けてみました。
左上:自分で向かえて、聞かなくてもよい
通信教育が合いやすいタイプです。タブレットなら答えるとすぐ丸つけされるので、自分のペースで進められます。
スマイルゼミには、わからない問題で答えまで導くヒント機能「Coachez」もあります[3]。
右上:自分で向かえて、人に見てほしい
家で進めつつ、人に答えを見てもらう形が候補です。
たとえばZ会の紙のコースは同じ担任が毎月の課題を添削し[6]、進研ゼミには赤ペン先生の添削があります[7]。
その場で質問したいなら、個別の塾も選択肢です。
左下:まだ自分では向かいにくい
どの教材を選んでも、まず「いつ・どこでやるか」を決める工夫が先です。
家での習慣づくりは「家庭学習の習慣づけ」に、時間の決め方は「勉強スケジュール表の作り方」にまとめています。
右下:向かいにくくて、その場で聞きたい
塾が候補になりやすいタイプです。決まった曜日と時間に行くこと自体が、机に向かうきっかけになります。
わからない所を先生に聞けるかどうかは、集団か個別かなど塾の形で変わるので、体験授業で確かめてください。
月額・送迎・時間の比較表
| 項目 | スマイルゼミ | 塾 |
|---|---|---|
| お金 | 1年生 月3,630円〜12か月一括。別にタブレット代10,978円 | 年平均 約19万3千円公立小で塾にお金を使った家庭の平均。月にすると約1万6千円の計算 |
| 送迎 | いらない家で学ぶ | 場所と通い方による低学年は送り迎えを考える家も |
| 時間 | 1講座 約15分好きな時間に | 曜日と時間が決まることが多い塾ごとにちがう |
| わからない所 | ヒント機能で自分で解く人にその場では聞けない | 先生に聞ける聞きやすさは塾の形による |
| 続ける仕組み | 子どもと家の声かけしだい | 通うこと自体がきっかけになる |
スマイルゼミの数字は公式サイトで確認しました[3][4][5]。塾の金額は文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(令和8年1月16日に差し替えられた資料)の値です[1][2]。塾ごとの月謝ではありません。月額は運営者が12で割った計算です。
家での学習を仕組みで回したいなら、まずは資料で中身を見てみるのも手です。
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塾にかかるお金は、学年でどう変わる?
文部科学省の調査では、公立小学校の学習塾費は子ども1人あたり年平均75,194円でした[1]。
これは塾に通っていない家庭も入れた平均で、学習塾費が0円の家庭は61.0%でした[1]。
塾にお金を使った家庭だけで平均すると、約19万3千円です[1]。
| 学年 | 学習塾費(年) |
|---|---|
| 1年生 | 31,504円 |
| 2年生 | 35,291円 |
| 3年生 | 46,108円 |
| 4年生 | 80,935円 |
| 5年生 | 106,550円 |
| 6年生 | 145,161円 |
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」表6・表8-2[1]。0円の家庭も入れた平均です。
表2のように、学年が上がるほど塾のお金は増えます。調査の本文でも、学年とともに学習塾費が多くなると書かれています[1]。
ただし、この調査は費用を調べたもので、塾と通信教育のどちらが成績を上げるかを比べたものではありません。
わが家がスマイルゼミで感じたこと
わが家はスマイルゼミを子ども2人分、半年〜1年使いました。最初は子どもが楽しんでいて、丸つけをしなくてよいので親も楽でした。
ただ、ゲームやごほうびの楽しみに飽きてしまい、習慣にはなりませんでした。
図1でいえば、「自分で机に向かう」ところをごほうびの楽しさにたよっていた形です。
楽しさが薄れたとき、机に向かうきっかけが残りませんでした。
塾は使っていないので、塾なら続いたかは分かりません。
ただ、通信教育を選ぶなら「楽しいうちに、時間と場所を決めておく」ことが大事だと考えています(筆者の考えです)。
解約は電話ですんなりでき、タブレット代の残りを払っています。
どっちか迷うときの決め方
図1で迷ったら、次の順に考えると決めやすくなります。
- 宿題をひとりで終えられているかを見る(できているなら、通信教育でも回りやすい)
- わからない問題で手が止まったとき、親が横にいられる日がどれくらいあるかを考える
- 送り迎えができる曜日と時間を、家族で書き出してみる
宿題がひとりで進まないときは「宿題を一人でできる子になるために」も参考になります。
通信教育の中で迷うときは「スマイルゼミとZ会の比較」や「スマイルゼミと進研ゼミの比較」をどうぞ。
正直なところ:それぞれの弱いところ
通信教育(スマイルゼミ)の弱いところ
- 机に向かうきっかけを、家でつくる必要がある
- わからない所を、人にその場で聞けない
- 12か月未満でやめると、タブレット代が追加になる
塾の弱いところ
- 通信教育よりお金がかかりやすく、学年が上がるほど増える
- 送り迎えや通う時間がかかることがある
- 授業の時間が決まっていて、ほかの習い事と重なることがある
どちらか一方に決めず、ふだんは通信教育で、苦手な単元だけ人に見てもらう形もあります。
次の一歩
まず図1で、お子さんがどのマスに近いかを家族で話してみてください。
左上か左下なら、通信教育の資料を取り寄せて、時間と場所を決めるところから始めるのがおすすめです。
右下なら、近くの塾の体験授業で「その場で聞けるか」を確かめてみてください。
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よくある疑問
塾と通信教育、どちらが成績が上がりますか?
今回確かめた文部科学省の調査は費用を調べたもので、どちらが成績を上げるかは分かりません。
子どもが自分で机に向かえるか、わからない所をその場で聞きたいかで、合う形は変わります。
塾の費用は月いくらくらいですか?
文部科学省の令和5年度の調査では、公立小学校で塾にお金を使った家庭の平均は年約19万3千円でした。月にすると約1万6千円の計算です。
学年が上がるほど高くなり、塾ごとの月謝とはちがうので、通う塾で確かめてください。
スマイルゼミと塾は併用できますか?
できます。ふだんの家庭学習は通信教育で進め、苦手な単元だけ塾や人に見てもらう形もあります。
そのぶん費用と時間はかかるので、家族で負担を確かめてから決めるのがおすすめです。
低学年から塾に通う家庭は多いですか?
文部科学省の調査では、公立小学校の学習塾費は1年生で年平均31,504円、6年生で145,161円でした。
通っていない家庭も入れた平均で、学年が上がるほど増えています。
参考にした資料
- 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要」(令和8年1月16日差替。表6の公立小学校の学習塾費(平均75,194円、学年別31,504円〜145,161円)、表8-2の学習塾費0円の割合61.0%、本文の「年間1円以上支出者の平均額」小学校公立約19万3千円、学年とともに学習塾費が多くなるという記述を確認。2026年11月2日に閲覧)
- 文部科学省「結果の概要-令和5年度子供の学習費調査」(令和6年12月25日公表、令和8年1月16日に資料が差し替えられたことを確認。2026年11月2日に閲覧)
- スマイルゼミ公式「小学生コース」(1年生コース標準クラスを12か月一括払いしたとき月額3,300円〜(税込3,630円)、ヒント機能「Coachez」を確認。2026年11月2日に閲覧)
- スマイルゼミ公式「会費のご案内(小学生コース)」(専用タブレット代 税込10,978円、退会時のタブレット代、12か月以上の継続利用が前提であることを確認。2026年11月2日に閲覧)
- スマイルゼミ公式「小学生コースの案内資料(PDF)」(「1講座約15分」「1日約15分」の記載を確認。2026年11月2日に閲覧)
- Z会公式「小学生1・2年生コース」(1年間同じ担任が毎月の提出課題を添削することを確認。2026年11月2日に閲覧)
- 進研ゼミ小学講座公式「タブレット教材比較」(赤ペン先生が人の目で指導することを確認。2026年11月2日に閲覧)
この記事について:スマイルゼミの体験は運営者の家庭のものです(子ども2人分・半年〜1年)。塾は使っていません。スマイルゼミの料金は2026年11月2日に公式サイトで、塾の費用は文部科学省の調査で確かめました。塾ごとの月謝・送迎の時間は塾によって大きくちがうため、数字では書いていません。申し込む前に各社・各塾でご確認ください。