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割り算はいつ習う?小学3年生の何月ごろか、九九とのつながりと家庭でのサポート

公開:2026-10-10 最終更新:2026-10-10 運営:九九ダッシュ運営

「わり算って何年生で習うんだっけ?」「九九がまだあやしいけど大丈夫?」と気になっている方へ。

わり算(除法)は、小学校では3年生の算数で学びます[1][2]。

このページでは、学習指導要領と、教科書会社が公開している年間指導計画を確かめて、3年生のわり算で何を学ぶのか、いつごろ出てくるのか、九九とどうつながるのかを整理しました。

わり算の前に、九九をサッと確認

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割り算は何年生で、何を学ぶのか

学習指導要領(平成29年告示)の解説では、第3学年の「除法」に、除法の意味、除法の式、乗法や減法との関係、除数と商が1位数の場合の計算、簡単な場合の「除数が1位数で商が2位数」の計算が並んでいます[1]。

解説をまとめたサイトで学習指導要領の本文を見ると、3年生のわり算でできるようになることは、次の5つです[2](言い方は筆者がかみくだきました)。

ベネッセの解説記事では、わり算はかけ算やひき算を使って計算するため難度が高く、学ぶ順番は四則計算(たし算・ひき算・かけ算・わり算)の最後になる、と説明されています[7]。

2年生の九九のすぐあとに来る、という流れです。九九の時期については九九・掛け算はいつ習う?にまとめています。

「分ける」には2つの意味がある:包含除と等分除

わり算には2つの意味があります。解説をまとめたサイトでは、12個のあめを例に、次のように説明されています[2]。

同じ「12÷3」でも、何を求めているかが違います。

また、わり算は、12から3を何回ひけるか(12−3−3−3−3=0)という、ひき算をくり返す見方でも考えられるとされています[2]。

「割り算」という言葉の意味からは等分除のほうがわかりやすい、という指摘もあります[2]。

どちらの意味から入るかは、教科書で違うようです。

教育出版の計画では包含除が先[3]、啓林館の令和2年度用の資料では等分除が先に置かれていました[4]。

ご家庭で説明するときは、お子さんの教科書の順番に合わせると混乱しにくいと考えられます。

包含除と等分除のちがい左は包含除。12個のあめを3個ずつのまとまりに分けると4つのまとまりができ、4人に配れる。右は等分除。12個のあめを3枚のお皿に同じ数ずつ分けると、1皿4個になる。どちらも式は12÷3で、九九の3×4=12で答えがわかる。 包含除(ほうがんじょ) 3こずつ分けると、何人に配れる? 1人め2人め3人め4人め 12÷3=4(人) 3×□=12 の□をさがす 「いくつ分」をもとめる 等分除(とうぶんじょ) 3人で同じ数ずつ分けると、1人何こ? 1人め2人め3人め 12÷3=4(こ) □×3=12 の□をさがす 「1つ分の数」をもとめる どちらも式は 12÷3。九九の「3×4=12」で答えが見つかる
図1 包含除と等分除のちがい(筆者作成のイメージ図)。12個のあめの例と、それぞれが「3×□=12」「□×3=12」の□を求める場合にあたるという説明は、学習指導要領の解説をまとめたサイト[2]による。

九九を1回使うわり算と、0や1のわり算

3年生で確実にできるようにする「わる数も商も1けた」のわり算は、たとえば 48÷6 のように、九九を1回使えば答えが出る計算だと説明されています[2]。

6×□=48 の□を、6の段から探すイメージです(6×8=48 なので答えは8。計算は筆者)。

九九の範囲から少しはみ出すわり算も、3年生の単元に入っています。

東京書籍の計画には「a÷a、0÷a、a÷1」(たとえば 5÷5、0÷5、5÷1 のような計算)[5]、教育出版の計画には「0や1の除法の意味」「何十÷1位数」「位ごとにわりきれる2位数÷1位数」が挙がっていました[3]。

最後のものは、69÷3 を 60÷3=20 と 9÷3=3 に分けて、答えを23とする考え方です[2]。

あまりのあるわり算

わりきれない場合は、あまりを出します。

たとえば 13÷4 は、4×□が13以下で、13にいちばん近くなる□を探す計算で、そのときのあまりは、わる数より小さくなければならないとされています[2]。

4×3=12 なので、13÷4=3あまり1です(計算は筆者)。

教科書会社の計画では、この単元に「答えのたしかめ」や、あまりを切り上げたり切り捨てたりして考える問題も入っていました[3][4][5]。

たしかめは、「わる数×答え+あまり」がわられる数になるかを見る方法です(4×3+1=13。ここでの式の書き方は筆者)。

学校では、いつごろ習うのか

授業の時期は、教科書によって、また学校や年度によって違います。

参考として、教科書会社が公開している3年生の年間指導計画を見てみました。

3年生のわり算の単元が置かれている時期の例(3学期制)
資料「わり算」「あまりのあるわり算」
教育出版(令和6年度版)[3]5月下旬〜6月上旬・10時間7月上旬〜中旬・8時間
啓林館(令和2年度用)[4]4月中旬〜5月上旬・10時間9月中旬〜下旬・8時間
東京書籍(令和6年度用)[5]月の記載なし・9時間月の記載なし・7時間

月が書かれていた2社の計画では、「わり算」は1学期の前半、「あまりのあるわり算」は1学期の終わりから2学期のはじめに置かれていました[3][4]。

啓林館の令和6年度版の計画でも、2つの単元はどちらも上巻(3上)に入っていました[6]。

東京書籍の計画では、このほかに「大きい数のわり算、分数とわり算」(4時間)という単元もありました[5]。

もう一つ目を引いたのは、わり算の直前に九九を見直す単元が置かれている例があることです。

啓林館の令和2年度用の資料では、4月上旬〜中旬の「九九の表とかけ算」のすぐあとに「わり算」が続いていました[4]。

教育出版の計画でも、3年生は「かけ算のきまり」から始まります[3]。3年生の春は、九九を使い直しながらわり算に入る時期と言えそうです。

4年生になると、わる数が1けたや2けたで、わられる数が2けたや3けたのわり算に進みます[1]。

3年生のわり算は、4年生で学ぶ大きな数のわり算や小数のわり算などの考え方にも生かされるとされています[2]。

わり算と九九のつながり

解説をまとめたサイトでは、わり算はかけ算の逆算ともみられる、と書かれています[2]。

わり算の答えを探すとき、子どもの頭の中では「□×6=48」「6×□=48」のように九九を逆向きにたどっています。

つまり、九九がすぐ出るかどうかが、わり算の計算のしやすさに直結します。

ベネッセの記事(赤ペン先生の執筆)では、3年生でつまずきやすい単元としてわり算と分数を挙げ、わり算はできても、あまりのあるわり算になると急につまずくことがある、と書かれています。

よくあるまちがいとして、あまりがわる数より大きくなってしまう例などが紹介されていました。

また、九九に不安がある場合は「15は3と何をかけたらいい?」のようなかけ算の問題に慣れることから始めると、わり算にスムーズに進める、としています[8]。

九九のあとの学習(かけ算の筆算・分数など)全体の流れは九九のあとに待っているもので紹介しています。

この記事では、3年生のわり算に絞って、家庭でできることを考えます。

家庭でできるサポート

ここからは、一般にいわれる工夫です。研究で効果が確かめられたものではありません。お子さんに合いそうなものだけ、試してください。

おやつや折り紙で、2つの分け方を実際にやってみる

解説では、具体物や図を使って考え、結果を確かめる学び方が示されています[2]。

ベネッセの記事でも、あまりの計算でつまずくときは、あめなどの現物を実際に分けてみると、目で確かめられて間違いに気づきやすい、とされています[8]。

「3こずつ配ると何人分?」と「3人で同じ数ずつ分けると?」の両方を、同じおやつでやってみると、図1の2つの意味の違いが体で感じられます。

九九を「逆向き」に思い出す練習

「6の段で、答えが42になるのは?」のように、九九を逆からたどる問いかけです。

わり算の計算そのものより、九九を思い出す部分で止まっている場合に向いています。

苦手な段がわかっているときは、その段だけを短く繰り返すほうが続けやすいでしょう。

九九が覚えられない子の悩みや、無料の九九ダッシュの「にがてたいじ」も使ってみてください。

あまりは「わる数より小さい?」と一緒に確かめる

あまりのあるわり算では、答えを出したあとに「あまりは、わる数より小さい?」「わる数×答え+あまりで、元の数に戻る?」の2つを、声に出して確かめる習慣をつける方法があります。

間違いを親が指摘するより、本人が気づける形にしておくと、自分で直す力につながると考えられます(筆者の考えです)。

学校の言い方・図に合わせる

教科書によって、包含除と等分除のどちらから入るか[3][4]、どんな図を使うかが違います。

教育出版の計画には、わり算をテープ図で表す時間や、「かけ算とわり算の図」(数直線)の単元もありました[3]。

ご家庭で教えるときは、まずお子さんのノートや教科書を見せてもらい、同じ言い方・同じ図を使うと混乱しにくいです。

先生に相談したいサイン

次のようなことが続くときは、担任の先生に授業での様子を聞いてみると安心です。

ここに挙げたのは運営者がまとめた目安で、何かを判断する基準ではありません。

先生には「家ではどこを練習したらいいですか」と聞くと、学校と家庭で練習の中身がそろいます。

九九そのものが長く定着しないことが気になる場合は、九九が覚えられないのは発達障害?で相談先をまとめています。

よくある疑問

割り算は何年生の何月ごろに習いますか?

小学3年生です[1]。

教科書会社の計画の例では、「わり算」が4月中旬〜6月上旬ごろ、「あまりのあるわり算」が7月〜9月ごろに置かれていました[3][4]。

実際の時期は学校や年度で変わるので、学年だよりや担任の先生に確かめるのが確実です。

九九があやしいまま3年生になります。わり算は大丈夫?

わる数も商も1けたのわり算は、九九を1回使って答えを出す計算です[2]。

不安な段がある場合は、わり算が始まる前の春休みなどに、その段だけでも見直しておくと助けになりそうです(筆者の考えです)。

2年生のうちに、わり算を先取りしたほうがいいですか?

先取りの効果を比べた資料は、今回確認できていません。

準備としては、ものを同じ数ずつ分ける体験や、九九を逆向きに思い出す遊びくらいで十分と考えられます。

わり算の筆算は何年生ですか?

わる数が1けたや2けたで、わられる数が2けたや3けたのわり算は4年生の内容です[1]。

3年生では、69÷3 のような位ごとにわりきれる簡単な場合を扱います[2][3]。

参考にした資料

  1. 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」(平成29年7月。学年別の内容をまとめた図で、第3学年の除法に、除法の意味・式・乗法や減法との関係・除数と商が1位数の場合の計算・簡単な場合の除数が1位数で商が2位数の計算が含まれること、第4学年の整数の除法に、除数が1位数や2位数で被除数が2位数や3位数の除法が含まれることを確認。第3章の本文は読み込めていません)
  2. 学習指導要領ナビ.jp「【小学校 算数】第3学年の内容(A数と計算:除法)」(平成29年告示の学習指導要領と解説をまとめたサイト。本文ア(ア)〜(オ)、包含除・等分除の説明と12個のあめの例、□を求める式との関係、累減、「割り算」という言葉からは等分除が分かりやすいこと、48÷6・13÷4の例、余りは除数より小さいこと、69÷3の例、乗法の逆算、具体物や図を用いること、第4学年の除法などに生かされることを確認)
  3. 教育出版「令和6年度版『小学算数3上・3下』年間指導計画・評価計画(案)」(「わり算」が5月下旬〜6月上旬・10時間、包含除が先、テープ図、0や1の除法、何十÷1位数、位ごとにわりきれる2位数÷1位数を含むこと。「あまりのあるわり算」が7月上旬〜中旬・8時間で、答えの確かめ・あまりの処理を含むこと。「かけ算とわり算の図」が10月上旬、最初の単元が「かけ算のきまり」であることを確認)
  4. 啓林館「小学校 算数 3年 年間指導計画参考資料」(令和2年度用「わくわく算数3」。「九九の表とかけ算」が4月上旬〜中旬、「わり算」が4月中旬〜5月上旬・10時間で等分除が先、「あまりのあるわり算」が3学期制で9月中旬〜下旬(2学期制で9月上旬〜中旬)・8時間で、答えのたしかめ方・あまりの切り上げ/切り捨てを含むことを確認。本文に出版社名の記載はなく、掲載サイトから啓林館の資料と判断)
  5. 東京書籍「令和6年度用 新編 新しい算数 年間指導計画作成資料 略案【3年】」(2023年5月31日版。「わり算」9時間に等分除・包含除、a÷a・0÷a・a÷1が含まれること、「あまりのあるわり算」7時間に余りと除数の大きさの関係・答えの確かめ方が含まれること、「大きい数のわり算、分数とわり算」4時間があることを確認。月の記載はありません)
  6. 啓林館「令和6年度版 わくわく算数3 年間指導計画案」(「わり算」と「あまりのあるわり算」が上巻(3上)に入っていることを確認。月の記載はありません)
  7. ベネッセ教育情報「スマホ時代でも九九は大事?2年生で学ぶ理由とその効果とは?」(2025年10月6日公開。3年生で学ぶわり算は、かけ算やひき算を使って計算するため難度が高く、四則計算の最後になると説明されていることを確認)
  8. ベネッセ教育情報「【算数~低学年編~】単元別にみるつまづきやすいポイントと子どものやる気をアップさせる教え方は?」(2021年10月24日公開。3年生でつまずきやすいのがわり算と分数であること、あまりのあるわり算で急につまずくことがあること、よくあるまちがい、九九に不安があるときはかけ算の問題に慣れることから始めること、あめなどの現物で分けてみることを確認)

この記事について:上の資料のページを開いて、書かれている内容を確かめて書きました。ただし、解説(算数編)のPDFは第3章の本文を読み込めなかったため、学年別の内容をまとめた図で確認できた部分と、解説をまとめたサイト[2]の記述を使っています。0や1のわり算は、解説をまとめたサイトでは確認できず、教科書会社の計画[3][5]で確認しました。時期は教科書会社2社の計画の例(啓林館は令和2年度用の資料)で、全国の学校の実態を表すものではありません。東京書籍・啓林館(令和6年度版)の資料には月の記載がなく、大日本図書・学校図書・日本文教出版は確認していません。PDFの表は読み取りの際に列がずれる場合があるため、正確な時数は原本でご確認ください。「先生に相談したいサイン」と家庭の工夫は、運営者のまとめで、効果が研究で確かめられたものではありません。計算例(6×8=48、13÷4=3あまり1 など)は自分で計算したものです。専門家の監修は受けていません。内容に誤りがあれば、お知らせください。

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