九九でつまずく子の教材・アプリの選び方|つまずき方で比べる早見表
結論:教材を選ぶ前に、つまずき方を5分で確かめる
- 九九のつまずきは、唱え方・順番・苦手な段・書く速さなど、子どもによって場所がちがいます。
- 唱え方やバラ九九で止まるなら、まずは無料の道具(読み方の音声・プリント・九九ダッシュ)で足りることが多いです。
- 書くのが苦手・練習をいやがる子は、教材を増やすより答え方を変える(声・カード・ゲーム)ほうが合います。
- 九九のあとのわり算や、ほかの教科まで心配なら、通信教育を比べる段階です(PR)。
運営者の見立てで、効果を比べた調査ではありません。気になるサインがあるときは、教材より先に担任の先生に相談してください。
「九九がなかなか覚えられない。ドリルを買い足す?アプリ?それとも通信教育?」と迷う方は多いと思います。
ただ、つまずいている場所がちがえば、合う道具もちがいます。
このページでは、家で5分でできる「つまずき方の確かめ方」と、つまずき方ごとに合う教材・アプリの早見表をまとめました。
まず5分で、つまずき方を確かめる
教材を買う前に、いま練習している段を1つ選んで、次の順に試します。紙と鉛筆、スマホのタイマーがあればできます。
- 上がりで唱える(7×1→7×9)。止まった九九に印をつけます。唱え方があやしいときは九九の読み方一覧の音声で確かめます。
- 下がりで唱える(7×9→7×1)。上がりでは言えたのに止まる九九がないか見ます。
- バラで答える。大人が「しちろく?」と式だけ言い、子どもは答えだけ言います。
- 書いて答える。九九テストのプリントを「バラバラ」で1枚。言えるのに書くと遅いかを見ます。
- 時間を計る。1つの段を通して何秒かを九九のタイマーで計ります。
上がり・下がり・バラの3種類で確かめるやり方は、学校の九九検定でも使われています。
調布市の小学校の学年だよりでは、検定が「あがり・さがり・ばら」の3つで、まずは「あがり」が言えることが大切とされていました[3]。
つまずき方×教材の早見表
5分の確かめで見えた様子から、近い行を見てください。「まず試す」は無料でできるもの、「足すなら」は買う場合の候補です。
| つまずき方 | まず試す(無料) | 足すなら | 合いにくい |
|---|---|---|---|
| 唱え方があやふや(「しちは」が出ない) | 読み方一覧の音声、九九ダッシュの読み上げ | 九九の歌・音の出るポスター | 書くドリルだけ |
| 順番なら言えるが、バラで止まる | プリントの「バラバラ」、九九ダッシュ | 九九カード | 歌だけ(順番どおりになりやすい) |
| 6〜9の段の決まった九九がまざる | 段ごとのページ、きまりで考える練習 | カード(その九九だけ抜き出す) | 全部の段をまとめて何周も |
| 言えるのに、書くと遅い・書くのを嫌がる | 声で答える練習、九九検定カード | 書く量の少ないドリル | 書く量の多いドリルを増やす |
| 練習そのものを嫌がる | 九九ビンゴ、カード遊び、ゲーム | 知育玩具・カード | 長い時間の練習 |
| 九九のあとのわり算・ほかの教科も心配 | 無料の練習を続けながら比べる | 通信教育(下の3社) | 九九だけの教材を買い足す |
合う・合わないは運営者の見立てで、研究で確かめたものではありません。お子さんの様子を見ながら選んでください。
九九のまちがいは、6・7・8の段に多く出やすいと報告されています。
ベネッセ教育総合研究所の2013年の調査では、2年生の九九で正答率の低い段は6・7・8の段で、いちばん多い誤答は6×8と8×6、6×7と7×6でした[1]。
また、まちがいは唱えるときの言い間違いが原因と思われる、という考察も書かれていました[1]。
段ごとの対処は九九が覚えられない子の悩みにまとめています。
教材・アプリのタイプ別のちがい
| タイプ | 向いているつまずき | 弱いところ |
|---|---|---|
| 紙のドリル | 書いて答える練習、テストの形に慣れる | 声の練習にならない。書くのが苦手な子には負担 |
| 九九カード | バラ九九、苦手な九九だけの抜き出し | 唱え方が固まっていないと、まちがいのまま覚えることがある |
| 九九ポスター・表 | 見て思い出す、唱え方の確認 | 貼りっぱなしだと見なくなる。バラで答える力はつきにくい |
| 九九アプリ・ブラウザゲーム | くり返し、すぐ答える練習、練習を嫌がる子 | アプリによって唱え方の音声や出題の順がちがう。画面の時間が増える |
| 通信教育(タブレット) | 九九のあとのわり算・文章題・ほかの教科まで | 九九だけが目的なら費用が大きい。続かないとやめる手間がある |
道具ごとのくわしい選び方は、九九ドリル・本、九九カード、九九ポスター、九九アプリの記事にまとめています。
紙・声・ゲーム・タブレットの組み合わせ方は「九九のタブレット学習は効く?」で比べました。
通信教育を考えるなら:3社のちがい
九九そのものより、九九のあとのわり算や、ほかの教科まで家で続けたいときは、通信教育が候補になります。
九九ダッシュの記事で紹介している3社を、公式サイトで確かめた条件で並べました(2026年10月22日に確認)[4][5][6]。
| スマイルゼミ | デキタス | ワンダーボックス | |
|---|---|---|---|
| どんな教材 | 専用タブレットで小学校の学習 | 家の端末で教科書に合わせた授業と問題 | アプリとキットで考える力 |
| 対象 | 小学生(幼児コースもあり) | 小1〜中3 | 4〜10歳 |
| 料金の例 | 1か月あたり2,980円〜(1年生・12か月一括の例)+タブレット代10,978円 | 月額3,960円+初期登録料990円 | 月4,200円(12か月一括なら月3,700円) |
| まず試す | 資料請求(無料) | 無料体験5日間 | 資料請求(無料)で体験版 |
| 九九のつまずきとの相性 | 学校の復習をまとめて任せたい家 | 新しい端末を買わずに教科書どおり復習したい家 | 九九の復習より、考える力を伸ばしたい家 |
スマイルゼミの「2,980円〜」は、公式資料に税込・税抜の表記がありませんでした。キャンペーンや改定で変わるので、申し込む前に公式で確かめてください。最後の行は運営者の見立てです。
九九のあとも、家で続けるなら(PR)
- 専用タブレットで全部おまかせ:スマイルゼミ(資料請求は無料)
- 家の端末で、教科書どおりに:デキタス(無料体験5日間)
- 考える力・算数のセンス(4〜10歳):ワンダーボックス(資料・体験版)
どれが合うか迷ったら、学年と目的から30秒で診断できます(2026年10月時点)。
うちはスマイルゼミを2人分使っていましたが、子どもがやらなくなって解約しました。
教材の良し悪しより、子どもが自分から開くかのほうが大事だと感じています。
体験版や無料体験で様子を見てから決めると、失敗が減ります(解約の話はスマイルゼミの解約に書きました)。
教材より先に、相談したほうがいいとき
覚える速さには個人差があります。ただ、次のようなときは、教材を増やす前に担任の先生に授業での様子を聞いてみてください。
- 九九だけでなく、たし算・ひき算や数の大きさでもつまずいている
- 何週間も同じ段を練習しても、ほとんど変わらない
- 練習のたびに強くいやがる、泣いてしまう
相談先や考え方は「九九が覚えられないのは発達障害?」にまとめています。このページは診断の代わりにはなりません。
正直なデメリット
- 5分の確かめは運営者が考えた手順で、つまずきの原因をはっきり分けられるものではありません
- 早見表の「合う・合わない」は、研究で比べた結果ではありません
- デキタス・ワンダーボックス・市販のアプリは、運営者は使っていません
- 通信教育は、九九だけが目的なら費用が大きくなりがちです。やめるときの条件も先に確かめてください
次の一歩
まずは今夜、いま習っている段で5分の確かめをしてみてください。唱え方やバラで止まるなら、無料の九九ダッシュやプリントから。
九九のあとの勉強まで考えるなら、保護者の方へ(スマイルゼミの紹介・PR)や家庭学習の教材の30秒診断で比べられます。
よくある疑問
九九が覚えられないのは、教材が合っていないからですか?
それだけとは限りません。唱え方があやふや、順番に頼っている、書くのが遅いなど、つまずく場所は子どもによってちがいます。
教材を変える前に、このページの5分の確かめで、どこで止まるかを見てください。覚える速さには個人差もあります。
無料の道具と有料の教材、どちらから試せばいいですか?
九九の唱え方やバラ九九で止まっているなら、無料の読み方一覧・プリント・九九ダッシュから試すのがおすすめです(運営者の考えです)。
九九のあとのわり算やほかの教科まで家で続けたいときに、有料の通信教育を比べる形で十分です。
つまずき方が2つ以上あてはまるときは?
唱え方→順番(上がり・下がり)→バラ、の手前から直すのがおすすめです。
唱え方があやふやなままバラの練習をすると、まちがえた答えのまま覚えてしまうことがあります。
練習の順番は上がり九九・下がり九九・バラ九九のちがいにまとめています。
参考にした資料
- ベネッセ教育総合研究所「小学生の計算力に関する実態調査 2013 報告書」(2年生の乗法九九の結果で、正答率の低い段が6・7・8の段、最も多い誤答が6×8・8×6・6×7・7×6、言い間違いが原因と思われるとの考察。九九ダッシュの記事「九九が覚えられない子の悩み」で確認した内容)
- ベネッセ教育総合研究所「小学生の計算力に関する実態調査 2013」(調査時期:2013年2月下旬〜3月下旬、対象:全国の公立小学校15校の1〜6年生7,827名)
- 調布市立上ノ原小学校 第2学年 学年だより「たんぽぽ(令和4年9月30日)」(検定はあがり・さがり・ばらの3つ、まずは「あがり」が言えることが大切と書かれていること)
- スマイルゼミ公式「小学生コースの料金」・公式の案内資料(1年生コース標準クラス12か月一括で1か月あたり2,980円〜、タブレット代税込10,978円)。2026年10月22日に確認。
- デキタス公式「受講料・システム」・よくある質問(小学生コース月額3,960円、初期登録料990円、無料体験5日間)。2026年10月22日に確認。
- ワンダーボックス公式サイト・よくある質問(対象4〜10歳、毎月払い月4,200円・12か月一括月3,700円、資料請求で体験版)。2026年10月22日に確認。
この記事について:調査と学校の例は、九九ダッシュのほかの記事で資料を開いて確かめた内容をまとめ直しました。3社の料金と条件は2026年10月22日に各社公式で確認したもので、変わることがあります。早見表と5分の確かめは運営者のまとめで、効果を比べた調査ではありません。スマイルゼミの体験は運営者の家庭のものです。