9の段の覚え方|指でわかる答えと、たすと9になる決まり
9の段は、九九の中で答えがいちばん大きくなる段です。
そのぶん難しそうに見えますが、答えの並びにはとてもわかりやすい決まりがあり、両手の指で答えを確かめる方法もあります。
このページでは、9の段の9つの九九を音声つきで並べ、答えの決まり、指で答えを出す方法(その場で試せる図つき)、まちがえやすい所をまとめました。
その場で答え合わせできる小テストもあります。
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🔊を押すと、九九ダッシュと同じ声で読み方を聞けます。色のついた行は、8の段までを習ったあとで新しく覚える1つです。
| 式 | 答え | 読み方 | 聞く |
|---|---|---|---|
| 9×1 | 9 | くいち がく | |
| 9×2 | 18 | くに じゅうはち | |
| 9×3 | 27 | くさん にじゅうしち | |
| 9×4 | 36 | くし さんじゅうろく | |
| 9×5 | 45 | くご しじゅうご | |
| 9×6 | 54 | くろく ごじゅうし | |
| 9×7 | 63 | くしち ろくじゅうさん | |
| 9×8 | 72 | くは しちじゅうに | |
| 9×9 | 81 | くく はちじゅういち |
音声:VOICEVOX:ずんだもん
九九では9を「きゅう」ではなく「く」と読みます。9×8は「くはち」ではなく「くは」です。九九ダッシュはこの読み方で読み上げます。
学校で習った言い方があれば、そちらに合わせてください。81個すべての読み方は九九の読み方一覧にあります。
9の段の答えの並びの決まり
十の位は1ずつ増え、一の位は1ずつ減る
答えは 9、18、27、36、45、54、63、72、81 と9ずつ増えます。
表にすると、十の位は0から1ずつ増え、一の位は9から1ずつ減っていくのがわかります。
| 式 | 答え | 十の位 | 一の位 |
|---|---|---|---|
| 9×1 | 9 | 0 | 9 |
| 9×2 | 18 | 1 | 8 |
| 9×3 | 27 | 2 | 7 |
| 9×4 | 36 | 3 | 6 |
| 9×5 | 45 | 4 | 5 |
| 9×6 | 54 | 5 | 4 |
| 9×7 | 63 | 6 | 3 |
| 9×8 | 72 | 7 | 2 |
| 9×9 | 81 | 8 | 1 |
十の位と一の位をたすと9
どの答えも、十の位と一の位をたすと9になります(1+8、2+7、3+6…8+1)。
唱えていて「63だったかな、64だったかな」と迷ったときは、たして9になるほう(6+3)が正解です。
十の位は「かける数より1小さい」
9×7なら、十の位は7より1小さい6。一の位は、たして9になる3。答えは63です。
9×□の答えは、この2つの手順でつくれます(計算で確かめた決まり)。
9をたすのは「10をたして1をひく」
9のかたまりは、10のかたまりより1少ない数です。そのため、9×□は「□を10倍して、□をひく」と同じになります。
9×8なら、80から8をひいて72です。一の位が1ずつ減っていくのも、この理由からです。
前半と後半で、数字が入れかわる
18と81、27と72、36と63、45と54のように、前半と後半の答えは、十の位と一の位を入れかえた形になっています。
覚えやすい並びですが、次の「つまずき」の原因にもなります。
9の段でつまずきやすい所
9×4と9×7、数字の入れかわり
9×4=36と9×7=63のように、数字を入れかえた答えが2つずつあるため、「くし」で63、「くしち」で36と言ってしまうことがあります。
9×5=45が真ん中なので、9×4までは答えが45より小さく、9×6からは大きい、と考えると見分けられます。
「くし」と「くしち」、「し」と「しち」
9×4(くし さんじゅうろく)と9×7(くしち ろくじゅうさん)は、「し」と「しち」の1音ちがいです。
ベネッセの調査報告書でも、「しち」と「し」の混同がみられ、唱えるときの言い間違いが原因と思われると考察されています[1]。
「しち」の「ち」まで、はっきり言い分けましょう。
答えが大きく、後半で疲れやすい
72・81は九九の中でいちばん大きい数です。1から順に唱えていくと、最後のほうで集中が切れて言いまちがえることもあります。
答えの決まりで確かめられるのが9の段の強みなので、迷ったら「たして9」を思い出すようにします。
調査では、7・8・9の段が低めとの報告も
2025年7月のベネッセの調査では、7・8・9の段の習熟度が低めだったと紹介されています[2]。
決まりがわかりやすい段でも、唱えて覚えるところまでは練習が必要、ということです。
段ごとの傾向は九九が覚えられない子の悩みにまとめています。
9の段の覚え方のコツ
指で9の段の答えを出す
両手を広げて指を10本並べ、左からかける数の本目の指を折ります。折った指の左にある指の本数が十の位、右にある指の本数が一の位です。
下のボタンを押すと、その場で試せます。
下のボタンで、かける数をえらんでください。
左(十の位) 折った指 右(一の位)
たとえば9×3なら、左から3本目を折ると、左に2本・右に7本で27です。
指の方法は「十の位はかける数より1小さい」「たすと9」という決まりを、手で見えるようにしたものです。
メモ
テストや授業で指を使ってよいかは、学校や先生の方針によります。
九九は唱えてすぐ答えられるようにするのが目標なので、指は「答えを確かめる道具」として使うのがおすすめです(運営者の考え)。
新しく覚えるのは9×9だけ
かける数とかけられる数を入れかえても、答えは同じです。学校でも、このきまりを使って新しい段をつくります[3]。
8の段までが言えるなら、9の段で新しく覚えるのは「くく はちじゅういち」だけです。
| 9の段 | 入れかえた式 | 答え |
|---|---|---|
| 9×1 | 1をかけても同じ | 9 |
| 9×2〜9×5 | 2×9〜5×9(2〜5の段) | 18・27・36・45 |
| 9×6〜9×8 | 6×9〜8×9(6〜8の段) | 54・63・72 |
| 9×9 | 新しく覚える | 81 |
逆に言えば、9の段を練習すると、6〜8の段の「×9」の復習にもなります。
唱える+決まりで確かめる
9の段は、決まりを使えば答えをつくれますが、3年生のわり算(63÷9など)では、答えから九九がすぐに出てくることが必要になります(割り算はいつ習う?)。
決まりは確かめ用にして、唱えてすぐ言えるように練習しましょう。
- 9の段を通して唱える(止まった所に印をつける)
- 止まった所は、「たして9」や指で答えを確かめてから、数回唱える
- 言えるようになったら、逆から(9×9→9×1)唱える
- 最後はバラバラで答える。9×4と9×7、9×3と9×8のような入れかわりの組は、続けて出すとよい練習になります
9の段まで終わったら、九九はほぼ全部そろいます。
段をまぜたバラバラ練習は上がり九九・下がり九九・バラ九九で、九九のあとの学習は九九のあとに待っているもので紹介しています。
9の段の小テスト(5問)
9の段から5問を出します。数字を入れて「答え合わせ」を押すと、その場で○×と読み方が出ます。「問題を変える」で何回でもできます。
1問だけ「9×□=63」のように、答えからかける数を考える問題がまざります。わり算(63÷9)につながる考え方です。
九九ダッシュで9の段を練習する
上のボタンを押すと、九九ダッシュの「どの段にする?」画面が、9の段が光った状態で開きます。
- だんをえらぶ:9の段を15問。最初の9問は9×1から順番どおり、残りの6問はバラバラに出ます。問題を「くは」と読み上げ、答えると「くはしちじゅうに」と唱え直します。
- きいてこたえる:式を見せず、声だけで出題します。唱えて覚えた九九を、耳で聞いて答えられるかの確かめに向いています。
- にがてたいじ:まちがえた九九や、答えるのに時間がかかった九九が多めに出ます(15問)。
- 九九マップ:81個の九九の覚えぐあいが色でわかります。3回つづけて1.8秒以内に答えると金色になります。
9の段は決まりで答えを出せる段なので、慣れてきたら「タイムアタック」(60秒)で、考えずにすぐ答えられるかを試すのもおすすめです。
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ほかの段の覚え方
よくある疑問
指で9の段を出す方法は、テストで使ってもいいですか?
学校や先生の方針によるので、気になる場合は先生に確かめてください。
九九は唱えてすぐ答えられるようにするのが目標なので、指は答えを確かめるための道具として使い、少しずつ指なしで言えるようにしていくのがおすすめです(運営者の考え)。
決まりがわかれば、9の段は覚えなくてもいいですか?
決まりは止まったときの助けになりますが、3年生のわり算では、63を見て「くしち ろくじゅうさん」がすぐ浮かぶことが必要になります。
決まりは確かめ用にして、唱えて覚えるところまで練習しましょう。
9の段のあとは、何を習いますか?
練馬区の学習指導案では、8の段と9の段のあとに1の段を学び、そのあと「倍とかけ算」や九九の表のきまりへ進む計画になっていました[3]。
九九のあとにつながる学習は九九のあとに待っているものにまとめています。
9×4と9×7が、いつも入れかわります。
9の段は、前半と後半で数字が入れかわった答えが並ぶので、この取りちがえは起こりやすいものです。
真ん中の9×5=45より前(9×4)は答えが45より小さい36、後ろ(9×7)は大きい63、と考えると見分けられます。
参考にした資料
- ベネッセ教育総合研究所「小学生の計算力に関する実態調査 2013 報告書」(2年生の乗法九九の結果の部分。6・7・8の段が正答率の低い側に入っていること、6×7と6×8、7×6と8×6などの取りちがえ、「しち」と「し」、「はち」と「しち」の混同がみられ、唱えるときの言い間違いが原因と思われると考察されていることを確認。段ごとの正答率の数値は確認できていません)
- ベネッセ教育情報サイト「子どもの九九のつまずきをやさしくサポートする3つの対応策」(2025年7月に約1,240人を対象とした調査で、7・8・9の段の習熟度が低めだったこと。当サイトの苦手な段の記事を書いたときに確認した内容で、この記事を書いた環境からは開けませんでした。学年・調べ方・段ごとの%は記事に書かれていませんでした)
- 練馬区立小学校「第2学年 算数「かけ算(2) 九九をつくろう」の学習指導案」(単元は17時間で、6の段と7の段に6時間、8の段と9の段に4時間(10時間目に1の段も)をあてる計画であること、かける数が1ふえると答えはかけられる数だけふえる・入れかえても答えは同じ、などのきまりを使って九九をつくる流れを確認)
この記事について:ベネッセの報告書と練馬区の資料は、この記事を書くときに資料を開いて内容を確かめました(PDFは読み取りツールを通して読んだため、細かい言い回しは原文で確かめてください)。2025年の調査は、当サイトの別の記事を書いたときに確認した内容で、この記事を書いた環境からは開けませんでした。答えの並びの決まり、指の方法のしくみ、「新しく覚える数」は、運営者が計算して確かめたものです。家庭での練習の工夫は一般にいわれる方法で、研究で効果が確かめられたものではありません。