6の段の覚え方|新しく覚えるのは4つ。3の段の2倍が近道
6の段は、学校では2年生の「かけ算(2)」の最初に、7の段といっしょに習うことが多い段です[1]。
5の段までと比べて答えが大きくなり、「ろくしち」「ろっく」のような言いにくい読み方も出てきます。
このページでは、6の段の9つの九九を音声つきで並べ、答えの並びの決まり、止まりやすい所、3の段や5の段を使った覚えるコツをまとめました。
その場で答え合わせできる小テストもあります。
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🔊を押すと、九九ダッシュと同じ声で読み方を聞けます。色のついた行は、5の段までを習ったあとで新しく覚える4つです。
| 式 | 答え | 読み方 | 聞く |
|---|---|---|---|
| 6×1 | 6 | ろくいち がろく | |
| 6×2 | 12 | ろくに じゅうに | |
| 6×3 | 18 | ろくさん じゅうはち | |
| 6×4 | 24 | ろくし にじゅうし | |
| 6×5 | 30 | ろくご さんじゅう | |
| 6×6 | 36 | ろくろく さんじゅうろく | |
| 6×7 | 42 | ろくしち しじゅうに | |
| 6×8 | 48 | ろくは しじゅうはち | |
| 6×9 | 54 | ろっく ごじゅうし |
音声:VOICEVOX:ずんだもん
6×8は「ろくはち」ではなく「ろくは」、6×9は「ろっく」と小さい「っ」が入ります。九九ダッシュはこの読み方で読み上げます。
教科書や学校によって言い方がちがうことがあるので、学校で習った言い方があれば、そちらに合わせてください。
81個すべての読み方は九九の読み方一覧にあります。
6の段の答えの並びの決まり
6ずつ増える
答えは 6、12、18、24、30、36、42、48、54 と、6ずつ増えます。前の答えに6をたすと、次の答えになります。
練馬区の学習指導案でも、かける数が1ふえると答えはかけられる数だけふえる、というきまりを使って新しい段をつくる流れが示されています[1]。
一の位は「6・2・8・4・0」のくり返し
6×1〜6×5の一の位は 6・2・8・4・0、6×6〜6×9は 6・2・8・4 と、5つごとに同じ並びがくり返されます。
一の位はどれも偶数(2でわりきれる数)です。答えが奇数になったら、どこかでまちがえているとすぐ気づけます。
かける数が2・4・6・8なら、一の位はかける数と同じ
6の段でかける数が偶数のときは、答えの一の位がかける数と同じになります。
読み方でも、最初と最後に同じ音が出てくるので、耳で覚える手がかりになります(計算で確かめた決まり)。
| 式 | 答え | 読み方 | 聞く |
|---|---|---|---|
| 6×2 | 12 | ろくに じゅうに | |
| 6×4 | 24 | ろくし にじゅうし | |
| 6×6 | 36 | ろくろく さんじゅうろく | |
| 6×8 | 48 | ろくは しじゅうはち |
十の位は、かける数の半分です(2→1、4→2、6→3、8→4)。
たとえば6×8なら、十の位は8の半分で4、一の位は8で、答えは48です。
注意
この決まりは、かける数が奇数(1・3・5・7・9)のときは使えません。
6×7を「47」、6×9を「59」としてしまわないように、「6の段の一の位はいつも偶数」とセットで覚えておくと安心です。
6の段でつまずきやすい所
6×7と6×8の取りちがえ
「ろくしち しじゅうに」と「ろくは しじゅうはち」は、どちらも「しじゅう」で始まり、かける数も7と8でとなり合っています。
ベネッセの調査報告書でも、6×7と6×8、7×6と8×6などの取りちがえがみられ、「はち」と「しち」の混同にもふれられていました[2]。
見分けるときは、上の決まりが使えます。
6×8はかける数と一の位が同じ8(しじゅうはち)、6×7は奇数なので一の位は7にならず、2(しじゅうに)です。
「ろくし」と「ろくしち」
6×4(ろくし にじゅうし)を「ろくしち」と聞きまちがえると、答えが42になってしまいます。
報告書でも、「しち」(7)と「し」(4)の混同がみられ、唱えるときの言い間違いが原因と思われる、と考察されています[2]。
「し」と「しち」は、ゆっくり、はっきり言い分けましょう。
6×9「ろっく ごじゅうし」
小さい「っ」が入るので、言いにくい九九です。
答えの54は、6×8の48や7×8の56と近い数なので、混ざらないように順番をまぜて確かめておくと安心です(運営者の見立て)。
調査では、6〜8の段が苦手側
2013年のベネッセの調査では、2年生で6・7・8の段の正答率が低い側に入っていました[2]。
5の段までは順調だったのに6の段で止まる、ということは珍しくありません。段ごとの傾向は九九が覚えられない子の悩みにまとめています。
6の段の覚え方のコツ
新しく覚えるのは4つだけ
かける数とかけられる数を入れかえても、答えは同じです。学校でも、このきまりを使って新しい段をつくります[1][3]。
5の段までが言えるなら、6の段の前半はもう知っている九九です。
| 6の段 | 入れかえた式 | 答え |
|---|---|---|
| 6×1 | 1をかけても同じ | 6 |
| 6×2 | 2×6(2の段) | 12 |
| 6×3 | 3×6(3の段) | 18 |
| 6×4 | 4×6(4の段) | 24 |
| 6×5 | 5×6(5の段) | 30 |
| 6×6〜6×9 | 新しく覚える | 36・42・48・54 |
3の段の答えを2倍する
6のかたまりは、3のかたまり2つ分です。3の段が言えるなら、その答えを2倍すると6の段の答えになります。
| かける数 | 3の段 | 2倍すると | 6の段 |
|---|---|---|---|
| 6 | 18 | 18+18 | 36 |
| 7 | 21 | 21+21 | 42 |
| 8 | 24 | 24+24 | 48 |
| 9 | 27 | 27+27 | 54 |
3の段がまだあやしい場合は、先に3の段の覚え方で3の段を固めておくと、6の段が楽になります。
4の段と2の段をたす/5の段に1つ分たす
宮城県の資料では、6の段を4の段と2の段の答えを合わせてつくる考え方が紹介されています[3]。
たとえば6×7は、4×7=28と2×7=14をたして42です。
5の段が得意なら、5の段に「1つ分」をたす方法もあります。
6×7は5×7=35に7をたして42、6×8は5×8=40に8をたして48です。
どの方法も、唱えて覚える代わりではなく、止まったときに自分で答えを取りもどす道具として使います。
身の回りの「6」で数える
卵の6個入りパックや、さいころの6の目など、6のまとまりは身近にあります。
「6個入りが3パックで何個?」のように、ふだんの会話で6の段を使う機会をつくれます。
練習は「止まった所だけ、短く」
- 6の段を通して唱え、止まった所に印をつける
- 印のついた2〜3個だけを、数回ずつ唱える
- もう一度、通して唱える。印が減っていれば前進
- 言えるようになったら、逆から(6×9→6×1)、次にバラバラで答える
順番どおり・逆から・バラバラの練習のちがいは上がり九九・下がり九九・バラ九九で、九九全体の覚え方は九九の覚え方とコツで紹介しています。
6の段の小テスト(5問)
6の段から5問を出します。数字を入れて「答え合わせ」を押すと、その場で○×と読み方が出ます。「問題を変える」で何回でもできます。
1問だけ「6×□=42」のように、答えからかける数を考える問題がまざります。
3年生のわり算(42÷6)につながる考え方です(割り算はいつ習う?)。
九九ダッシュで6の段を練習する
上のボタンを押すと、九九ダッシュの「どの段にする?」画面が、6の段が光った状態で開きます。
- だんをえらぶ:6の段を15問。最初の9問は6×1から順番どおり、残りの6問はバラバラに出ます。問題を「ろくは」と読み上げ、答えると「ろくはしじゅうはち」と唱え直します。
- きいてこたえる:式を見せず、声だけで出題します。唱えて覚えた九九を、耳で聞いて答えられるかの確かめに向いています。
- にがてたいじ:まちがえた九九や、答えるのに時間がかかった九九が多めに出ます(15問)。
- 九九マップ:81個の九九の覚えぐあいが色でわかります。3回つづけて1.8秒以内に答えると金色になります。
6の段で止まりやすい6×7・6×8は、まちがえたり時間がかかったりすると「にがてたいじ」で多めに出ます。
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ほかの段の覚え方
よくある疑問
6の段は、いつごろ習いますか?
小学2年生の算数で、5・2・3・4の段のあとに習うのが一般的です。
練馬区の学習指導案では、「かけ算(2)」の単元のはじめに6の段と7の段を合わせて6時間で学ぶ計画になっていました[1]。
習う月は学校や教科書によってちがうので、九九・掛け算はいつ習う?で目安を確かめてください。
6×7と6×8が、いつもまざります。
報告書でも、この組み合わせは取りちがえが多かったと書かれています[2]。
6の段は、かける数が偶数なら一の位がかける数と同じになるので、6×8は「しじゅうはち」、6×7はそうならず「しじゅうに」と見分けられます。
3の段がまだあやしいのに、6の段に進んで大丈夫ですか?
学校の授業は進むので、6の段を練習しながら3の段も並行して見直すのがおすすめです。
3の段が不安なうちは、「前の答えに6をたす」「5の段に1つ分たす」方法で答えを確かめられます。
参考にした資料
- 練馬区立小学校「第2学年 算数「かけ算(2) 九九をつくろう」の学習指導案」(単元は17時間で、6の段と7の段に6時間、8の段と9の段に4時間(10時間目に1の段も)をあてる計画であること、かける数が1ふえると答えはかけられる数だけふえる・入れかえても答えは同じ、などのきまりを使って九九をつくる流れを確認)
- ベネッセ教育総合研究所「小学生の計算力に関する実態調査 2013 報告書」(2年生の乗法九九の結果の部分。6・7・8の段が正答率の低い側に入っていること、6×7と6×8、7×6と8×6などの取りちがえ、「しち」と「し」、「はち」と「しち」の混同がみられ、唱えるときの言い間違いが原因と思われると考察されていることを確認。段ごとの正答率の数値は確認できていません)
- 宮城県「2年 かけ算 乗法九九(6の段)の資料」(習った九九を使って6の段をつくる授業で、6ずつたす、前の答えに6をたす、4の段と2の段の答えを合わせる、入れかえる、という考え方が示されていることを確認)
この記事について:ベネッセの報告書、練馬区と宮城県の資料は、この記事を書くときに資料を開いて内容を確かめました(PDFは読み取りツールを通して読んだため、細かい言い回しは原文で確かめてください)。答えの並びの決まりや「新しく覚える数」は、運営者が計算して確かめたものです。家庭での練習の工夫は一般にいわれる方法で、研究で効果が確かめられたものではありません。