1の段の覚え方|「いん」の読み方と答えの決まり、5問テスト
結論:1の段は「いん」の読み方に慣れれば覚えられる
- 答えはかける数とそのまま同じです(1×7=7)。計算で迷うことはほとんどありません。
- つまずくのは計算より読み方です。「いち」が「いん」に変わるのに慣れることが中心です。
- 学校では6・7・8・9の段のあと、最後に習うことが多い段です。
- 順番どおり言えたら、逆から・バラバラまで確かめて終わりにします。
この記事を書いた人:神奈川で共働き・子ども3人を育てている、九九ダッシュ運営です。子どもの1人が九九を練習していたことから、声で覚える九九ゲーム「九九ダッシュ」を自作しました。
1の段は、答えがかける数と同じなので、いちばんやさしい段です。
それでも「いんいちがいち」の言い方が口になじまず、通して唱えると止まる子がいます。
このページでは、1の段の読み方を声で確かめられる表と答えの決まり、つまずきやすい所をまとめました。
最後に、その場で答え合わせできる5問のテストがあります。九九全体の進め方は九九の覚え方とコツにまとめています。
1の段の読み方(9個)
1の段の9個を、読み方と答えといっしょに並べました。🔊を押すと、九九ダッシュの読み上げと同じ声で聞けます。
「答えをかくして唱える」を押すと答えがかくれるので、表を見ながら唱える練習に使えます。
| 九九 | 読み方 | 答え | 声 |
|---|---|---|---|
| 1×1 | いんいちがいち | 1 | |
| 1×2 | いんにがに | 2 | |
| 1×3 | いんさんがさん | 3 | |
| 1×4 | いんしがし | 4 | |
| 1×5 | いんごがご | 5 | |
| 1×6 | いんろくがろく | 6 | |
| 1×7 | いんしちがしち | 7 | |
| 1×8 | いんはちがはち | 8 | |
| 1×9 | いんくがく | 9 |
音声:VOICEVOX:ずんだもん。読み方は九九ダッシュの読み上げと同じで、九九の読み方一覧とも同じです。教科書や地域によって少しちがう読み方をすることがあるので、学校で習った言い方を優先してください。
1の段は、9個とも答えが1けたです。そのため、9個すべてに「が」が入ります。
「が」が入る九九がここまでそろっている段は、1の段だけです。
1の段の答えの決まり
1の段の答えは、1から9までです。かける数がそのまま答えになります。
1×6は「1が6こ分」という意味です。1こずつのっているお皿が6まいあれば、全部で6こです。
かけ算の意味(1つ分の数×いくつ分)がわかっていれば、覚えなくても答えが出せます。
もう1つの決まりは、どの段でも「×1」の答えはその段の数になることです。
かけ算はかける順番を入れかえても答えが同じなので、1の段とほかの段の最初の九九は、答えがペアになっています。
| 1の段 | ほかの段の最初 | 答え |
|---|---|---|
| 1×2(いんにがに) | 2×1(にいちがに) | 2 |
| 1×5(いんごがご) | 5×1(ごいちがご) | 5 |
| 1×7(いんしちがしち) | 7×1(しちいちがしち) | 7 |
| 1×9(いんくがく) | 9×1(くいちがく) | 9 |
学校で1の段を習うころには、ほかの段の「×1」はもう唱えています。
「5×1が5だから、1×5も5」と、知っている九九から確かめられます。
1の段でつまずきやすい所
「いち」が「いん」になる
1の段は、かけられる数の1を全部「いん」と読みます。
ふだんの数え方のくせで、「いちいちがいち」「いちにがに」と言ってしまいやすい所です。
九九の読み方一覧で確かめると、「いち」が「いん」になるのは、81個の中で1の段の9個だけでした。
民間の学習サイトでも、1の段で止まりやすいのは計算ではなく「いんいちがいち」のような言いにくい読み方だ、と説明されていました[3]。
「いんしがし」と「いんしちがしち」
1×4は「いんしがし」、1×7は「いんしちがしち」です。
どちらも「し」で始まるので、急いで唱えると取りちがえやすいと運営者は考えています。
読み上げを聞きくらべて、「し」と「しち」の長さのちがいを耳で確かめておきましょう。
1×8は「いんはち」、1×9は「いんく」
ほかの段では8が「は」や「ぱ」に変わることがありますが、1の段は「いんはちがはち」のまま「はち」です。
1×9は「きゅう」ではなく「いんくがく」と「く」で読みます。
やさしすぎて、かけ算の意味があいまいになる
答えがかける数と同じなので、「1×6」と「6×1」のちがいを考えないまま覚えてしまうことがあります。
答えはどちらも6ですが、1×6は「1が6こ」、6×1は「6が1こ」です。
文章題で式を立てるときに必要になる考え方なので、お皿やおはじきで一度だけ並べてみると安心です。
学校では6〜9の段のあと、最後に習う
家では「1の段から順番に」覚えることもありますが、学校では1の段は最後のほうに出てきます。
練馬区の学習指導案では、かけ算(2)の単元で6・7・8・9・1の段の順に扱い、1の段は第10時に置かれていました[1]。
佐賀県の小学校のサイトで公開されている学習指導案でも、6・7・8・9・1の段の順で、1の段は全13時間の8時間目でした[2]。
1の段の時間には、九九を唱えるだけでなく、かけ算の意味を確かめる活動がありました。
練馬区の指導案では「1×6の式からかけ算の意味を確かめる」、佐賀県の指導案では「被乗数が1のかけ算の立式」が書かれていました[1][2]。
教科書会社ごとの時期は九九はいつから習う?に、習う段の順番とその理由は九九を覚える順番にまとめています。
1の段の覚え方のコツ
ほかの段の「×1」とセットで唱える
「いんにがに」と「にいちがに」のように、上の表のペアを続けて唱えると、答えが同じことに気づきやすくなります。
1の段だけを覚える時間をとらなくても、ほかの段の復習のついでに確かめられます。
指やおはじきで「1が○こ」を見せる
指を1本ずつ立てながら「いんいちがいち、いんにがに…」と唱えると、立てた指の数がそのまま答えになります。
指が9本まで使えるので、1の段は最後まで指で確かめられる段です。
順番どおりのあとは、まぜて聞く
1の段は順番どおりならすぐ言えるので、そこで終わりにしがちです。
ほかの段とまぜたときに「いん」の読み方で止まらないように、カードをまぜて1枚ずつ答える練習まで進めておきましょう。
カードを使った遊び方は九九カードの遊び方にまとめています。
1の段の小テスト(5問)
1の段から5問を、順番をまぜて出します。5問目だけは、答えから「かける数」を考える問題です。
1の段は答えとかける数が同じなので、ここでかけ算の意味が分かっているかを確かめられます。
1の段から5問。数字を入れて「答え合わせ」を押してください。
九九ダッシュで1の段を練習する
無料の九九ゲーム「九九ダッシュ」では、1の段だけを選んで練習できます。
下のボタンを押すと、1の段が光った「どの段にする?」の画面が開くので、1の段をタップすると始まります。
- だんをえらぶ:1の段から15問。最初の9問は順番どおり、残りの6問はバラバラに出ます。
- きいてこたえる:式を見せずに、声だけで問題が出ます。「いん」の読み方と答えを耳で結びつける練習になります。
順番どおり→逆から→バラバラへと進める練習の順番は、上がり九九・下がり九九・バラ九九のちがいの記事にまとめています。
段ごとの覚え方:1の段 2の段 3の段 4の段 5の段 6の段 7の段 8の段 9の段
このページだけでは足りないこと
- 1の段だけを練習しても、ほかの段とまぜたときに止まらないかは確かめられません。九九全体のバラバラ練習が別に必要です。
- 読み方は、九九ダッシュの読み上げに合わせています。学校で「いちいちがいち」と習っている場合は、学校の言い方に合わせてください。
- 「1×6」と「6×1」のちがいのような、かけ算の意味の理解は、唱える練習だけでは身につきにくい所です。
よくある疑問
1の段は、なぜ学校で最後に習うのですか?
確認した学習指導案には、理由ははっきり書かれていませんでした。
練馬区の指導案では、1の段の時間に「1×6」の式からかけ算の意味を確かめる活動がありました。
ほかの段で「1つ分×いくつ分」に慣れたあとに、1の段でかけ算の意味を確かめ直す流れだと読み取れます(運営者の読み取りです)。
「いちいちがいち」と言ってしまいます。直したほうがいいですか?
答えはまちがっていないので、あわてて直さなくても大丈夫です。ただ、学校では「いんいちがいち」と唱えることが多いです。
表の🔊で読み上げを聞いて少しずつ学校の言い方にそろえていくと、授業の唱え方と混ざりにくくなります。
1の段は、答えがすぐわかるので練習しなくてもいいですか?
答えを出すだけなら、練習はほとんどいりません。
ただ、九九を通して唱えるときや、バラバラに聞かれたときに「いん」の読み方で止まる子がいます。
順番どおり・逆から・バラバラの3つを、1回ずつ確かめておくと安心です。
次の一歩として、九九全体の練習の進め方は九九の覚え方とコツからどうぞ。
参考にした資料
- 練馬区立小学校「第2学年 算数「かけ算(2) 九九をつくろう」学習指導案」(平成23年。6・7・8・9・1の段の順に扱い、1の段は第10時で「1の段の九九を構成し、かけ算の意味の理解を確実にする」こと、「1×6の式からかけ算の意味を確かめる」活動があることを確認)
- 佐賀県の小学校のサイトで公開「R6 算数科学習指導案 2年「かけ算(2)」」(6・7・8・9・1の段の順に扱い、1の段は全13時間の8時間目で「被乗数が1のかけ算の立式」「1の段の九九の構成と唱え方と練習」を行うことを確認。資料の中に学校名と教科書の記載はありませんでした)
- スクールコンパス「つまずき九九 1の段」(1の段で止まりやすいのは計算より「いんいちがいち」のような読みにくい言い方だ、と説明されていることを確認。民間の学習サイトです)
この記事について:九九の読み方は、九九ダッシュのゲーム本体の読み上げデータと同じものを使っています。学習指導案は、学校での扱いの一例です。教科書や学校によって、習う順番や読み方がちがうことがあります。答えのペアの表は、運営者が九九の答えから確かめて作りました。2026年10月時点の情報です。